[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第110回】高橋敦が選ぶ「ポタフェス2014冬」“超”個人的ベスト5!
【第2位】ハイレゾプレーヤーあれこれ
ハイレゾ対応プレーヤーは引き続き盛況。裾野を広げるエントリークラスのFiiO「X1」から頂点をさらに引き上げるスーパーハイエンドのLotoo「PAWGold」まで、それぞれの魅力をそれぞれにアピールしていた。“パウゴ” はその音質はもちろん、各メニューへのダイレクトボタンの装備、Fnボタンに割り当てる機能が選択可能など、テキストメニュー&物理キーでの操作のしやすさも印象的。ハイエンドデジカメ的な操作系だ。
▼QLS「SA-360」
事前にはさほど注目しておらず今回この場で新たに気になった製品としては、QLS「SA-360」を挙げておきたい。こちらもテキストメニュー&物理キーの操作系だ。中国のメーカーの製品で今回はとりあえずの参考出品とのことで、メニュー表示も日本語ではない。
しかし音はぱっとちょっと聴いた感じでは十分いけてる気がするし、操作感もひどく悪くはない気がする。早送り巻戻しのボタンを押し続けると、実にスルスルと動作するなど、反応の良さが気持ちよい。設定項目もこれでもかと詰め込まれており、操作性はあれこれカスタマイズできそうだ。
テスト販売はもう行っていて、5万9,800円とのこと。方式の詳細は不明だがDSD再生にも対応とのことで、この価格帯では売りのひとつになるだろう。
▼Sony「PCM-D100」
出展もされていなかったしプレーヤー機能がメインの製品ではなくポータブルレコーダーなのだが、これをプレーヤーとして持ち込んでヘッドホン等を視聴しているユーザーの方がいらっしゃった。使い込まれたメイン機のほか、予備機も所有&携帯というお気に入りぶりだ。録音機のモニター(録音確認)用としての再生機能だからこその飾りのないストレートなサウンドがポイントとのこと。
なお「PCM-D100」について詳しくは、岩井喬氏による以下の記事を参照していただければと思う。
<岩井喬のオーディオスクランブル>
【第1回】ソニー「PCM-D100」と真空管アンプでDSDの魅力を引き出す
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