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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第113回】プロフェッショナル“試聴”の流儀〜オーディオライター 高橋敦

公開日 2015/01/30 12:17 高橋敦
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イヤホン本体にはイヤーピースが装着されている。しかしそれとは他のサイズのイヤーピースが一組も同梱されていない。

「残念ながら、時折あることです」

それでは評価に支障が出るのでは?

「耳に合う適切なイヤーピースを選べるかどうかは、カナル型イヤホンの装着感に遮音性、音質を何割も上下させます。メーカーの方も当然わかっていることです。でも、うっかりは誰にでもあります。僕も返送時に付属品を入れ忘れたことありますし…」

そう言いながら高橋は作業デスクの一角に手を伸ばした。取り出したのは…様々なイヤーピース。

高橋:「ソニーのノイズアイソレーション、オーテクのファインフィット、低反発タイプだとコンプライが定番」

イヤホン側のノズル径や形はメーカーやモデルごとに異なるが、一部同士では、装着は可能という程度の互換性がある場合も多い。高橋は互換性の高いイヤーピースをいくつか常備し、試聴機にイヤーピースが付属しない場合はそれで代用しているという。

高橋:「僕の耳とのサイズ&形状的な相性が特によいソニー「ノイズアイソレーションイヤーピース」Lサイズ」

しかしそれでは、純正イヤーピースとは装着感も遮音性も音質も変わってしまうのではないか?

「その点は試聴時に意識しなくてはいけませんし、必要と判断すれば記事文中にも明記するべきでしょう。その上で、そのイヤホンの能力を可能な限り把握して読者さんに伝えるのに、どちらがよりベターかということです」

次ページ続いてプレーヤーを選ぶ。そして…

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