リッピング時に気をつけたい設定やテクニックを紹介
音楽ファンのための “ネットオーディオ” 完全ガイド【第5回】CDのリッピング
「良い音で音楽を聴く楽しさ」と「快適な音源管理・再生」をどちらも叶えてくれるもの − それが「ネットオーディオ」だ。音源の入手方法やライブラリの管理方法、そして音源の再生方法など、ぜったい押さえておきたい基礎知識を、逆木 一(さかき はじめ)が解説。これからネットオーディオをはじめたいという方に向け、全15回にわたってお届けする。
ライブラリ構築の工程の多くはCDリッピングと同時に完了する
第1回〜第4回では、ネットオーディオの根幹を成す音源の存在、内的に付加されることで音源を音源たらしめるタグの重要性、タグの活用と密接にかかわるコーデックの基礎知識、自分にとって理想のライブラリを構築するための自分ルールなど、ひたすら『音源』に焦点を当ててきました。
把握すべきことは多岐に渡り、人によっては「ネットオーディオは難しそう!」と思われるかもしれません。
しかし、私は最初から「ネットオーディオは簡単だ」などと無責任なことを言うつもりはありません。むしろ、今まで書いてきた内容はネットオーディオの真価たる「快適な音楽再生」を手に入れるための基礎の基礎、必要最低限の知識でしかありません。ツールやシステムがどれだけ便利に、多機能になったところで、それを生かすも殺すもユーザー次第です。
さて、ついにと言いますかようやくと言いますか、この連載もCDのリッピングにまで辿り着きました。これまでの連載内容をきちんと踏まえれば、あとはもう楽勝です。「タグの管理編集は面倒そう」「ライブラリの構築なんて難しそう」と思っても、実際にそれらの工程の99%はCDのリッピングと同時に完了すると言っても過言ではありません。
dBpoweramp CD Ripperで実際にCDをリッピングしてみる
では、実際にCDのリッピングをしてみましょう。KOKIAのシングルCD『New Day, New Life』を用意しました。
筆者はリッピングソフトに「dBpoweramp CD Ripper」(販売サイト)を使用しています。多機能と使いやすさを両立した優れたソフトだと言えます。
ちなみにリッピングソフトやディスクドライブによって音が変わるという議論もあるようですが、例によってこの連載の目的は音質の追求ではないため、そのような領域には立ち入りません。下の画像は、CDを読み込んだdBpoweramp CD Ripperの画面です。
早速画面左上の「Rip」を押してリッピング開始……してはいけません。第4回で登場した「自分ルール」を思い出しましょう。ソフト任せにしてはいけません。まず、下の画像において赤い枠で囲んだ部分を確認してください。
アーティスト・ジャンル・アルバムアーティスト・アルバムタイトル・リリース年・作曲者・曲名・その他諸々はそのままで大丈夫ですか?
使用するコーデックはそのままで大丈夫ですか?
ファイルの保存先はそのままで大丈夫ですか?
保存する際のフォルダ構造はそのままで大丈夫ですか?
アルバムアートはそのままで大丈夫ですか?
大丈夫なら、そのままリッピングを開始しましょう。しかしながら、この場合、筆者は大丈夫ではありませんでした。
連載目次 |
第1回「まず『音源』ありき」 第2回「タグについて理解しよう」 第3回「コーデックの基礎知識」 第4回「ライブラリを構築する」 第5回「音源の入手方法(1) CDのリッピング」 第6回「音源の入手方法(2) 配信サイトからのダウンロード」 第7回「PCオーディオで楽しむ(1) 基礎知識」 第8回「PCオーディオで楽しむ(2) USB DACを活用する」 第9回「PCオーディオで楽しむ(3) 色々な再生ソフト」 第10回「PCオーディオで楽しむ(4) オーディオルームとPCの親和性」 第11回「ネットワークオーディオで楽しむ(1) 基礎知識」 第12回「ネットワークオーディオで楽しむ(2) サーバー」 第13回「ネットワークオーディオで楽しむ(3) プレーヤー」 第14回「ネットワークオーディオで楽しむ(4) コントロール」 第15回「様々な再生方法」 |
ライブラリ構築の工程の多くはCDリッピングと同時に完了する
第1回〜第4回では、ネットオーディオの根幹を成す音源の存在、内的に付加されることで音源を音源たらしめるタグの重要性、タグの活用と密接にかかわるコーデックの基礎知識、自分にとって理想のライブラリを構築するための自分ルールなど、ひたすら『音源』に焦点を当ててきました。
把握すべきことは多岐に渡り、人によっては「ネットオーディオは難しそう!」と思われるかもしれません。
しかし、私は最初から「ネットオーディオは簡単だ」などと無責任なことを言うつもりはありません。むしろ、今まで書いてきた内容はネットオーディオの真価たる「快適な音楽再生」を手に入れるための基礎の基礎、必要最低限の知識でしかありません。ツールやシステムがどれだけ便利に、多機能になったところで、それを生かすも殺すもユーザー次第です。
さて、ついにと言いますかようやくと言いますか、この連載もCDのリッピングにまで辿り着きました。これまでの連載内容をきちんと踏まえれば、あとはもう楽勝です。「タグの管理編集は面倒そう」「ライブラリの構築なんて難しそう」と思っても、実際にそれらの工程の99%はCDのリッピングと同時に完了すると言っても過言ではありません。
dBpoweramp CD Ripperで実際にCDをリッピングしてみる
では、実際にCDのリッピングをしてみましょう。KOKIAのシングルCD『New Day, New Life』を用意しました。
筆者はリッピングソフトに「dBpoweramp CD Ripper」(販売サイト)を使用しています。多機能と使いやすさを両立した優れたソフトだと言えます。
ちなみにリッピングソフトやディスクドライブによって音が変わるという議論もあるようですが、例によってこの連載の目的は音質の追求ではないため、そのような領域には立ち入りません。下の画像は、CDを読み込んだdBpoweramp CD Ripperの画面です。
早速画面左上の「Rip」を押してリッピング開始……してはいけません。第4回で登場した「自分ルール」を思い出しましょう。ソフト任せにしてはいけません。まず、下の画像において赤い枠で囲んだ部分を確認してください。
アーティスト・ジャンル・アルバムアーティスト・アルバムタイトル・リリース年・作曲者・曲名・その他諸々はそのままで大丈夫ですか?
使用するコーデックはそのままで大丈夫ですか?
ファイルの保存先はそのままで大丈夫ですか?
保存する際のフォルダ構造はそのままで大丈夫ですか?
アルバムアートはそのままで大丈夫ですか?
大丈夫なら、そのままリッピングを開始しましょう。しかしながら、この場合、筆者は大丈夫ではありませんでした。