リッピング時に気をつけたい設定やテクニックを紹介
音楽ファンのための “ネットオーディオ” 完全ガイド【第5回】CDのリッピング
もう1枚、CDをリッピングして手順をおさらい
Yesの『Fry from Here』を用意しました。
筆者は「YesのアルバムはすべてProgressive Rockだ!」と思っていますし、どこかの誰かに自分が聴く音楽の評価をされたくありませんし、この高解像度時代に1,000×1,000のアルバムアートでは満足できませんので、叩き直しました。ついでに音源の保存先も変えてみました。
リッピング開始です。変なことをしなければすぐ終わります。
音源フォルダを見てみます。先ほどリッピングしたKOKIAのアルバムも持ってきてあります。
仕上がりに不備はありません。
それでは最後に、リッピングを経て「自分にとって理想のライブラリ」となった彼らの雄姿を見てみましょう。例によってサーバーソフトはTwonky Server、コントロールアプリにはLUMIN Appを使用しました。
あとは、この2枚が100枚になり、やがて1,000枚になっていくだけです。
繰り返しになりますが、CDのリッピングとライブラリの構築はほとんど同義です。リッピングの際、ソフト任せにせずに自分の意向を反映させるという、たった数秒の心がけで音源とライブラリの未来が変わります。どうか音源への愛情とこだわりを持って、ほんの僅かな手間をかけてあげてください。
本格的なネットオーディオ時代が到来し、音源をデジタルファイルとして扱うことが一般的になりました。その結果、CDの存在意義が薄れてしまったと嘆かれる方も少なからずいると思います。
しかし、本連載の第1回で述べたように、現実的にCDなくしてデジタル音源のライブラリは存在しません。CDのリッピングとは、ネットオーディオ時代においてなおCDの価値を最大化するために、そしてCDに対して最大限の敬意を払うからこそ行うものです。
リッピングの過程で、音楽ファンはもういちど音楽に出会います。かつて自ら手に入れたCDの記憶と印象は、リッピングの際に自らの意向を反映させることでさらに強固かつ鮮明となります。美しく使いやすい、自分にとって理想のライブラリとなって、CDは生き続けるのです。
逆木 一 SAKAKI Hajime
オーディオ・ビジュアルという趣味を愛し、ピュアオーディオとホームシアターの幸せな融合を目指して日々邁進中。ここ数年はネットワークオーディオという方法論に大きな可能性を見出し、その魅力を浸透させるべく活動。音展2014にて「ネットワークオーディオで実現する快適な音楽再生」という講演を実施するなど、活動の場を広げている。
■ブログ「言の葉の穴」http://kotonohanoana.com/
Yesの『Fry from Here』を用意しました。
筆者は「YesのアルバムはすべてProgressive Rockだ!」と思っていますし、どこかの誰かに自分が聴く音楽の評価をされたくありませんし、この高解像度時代に1,000×1,000のアルバムアートでは満足できませんので、叩き直しました。ついでに音源の保存先も変えてみました。
リッピング開始です。変なことをしなければすぐ終わります。
音源フォルダを見てみます。先ほどリッピングしたKOKIAのアルバムも持ってきてあります。
仕上がりに不備はありません。
それでは最後に、リッピングを経て「自分にとって理想のライブラリ」となった彼らの雄姿を見てみましょう。例によってサーバーソフトはTwonky Server、コントロールアプリにはLUMIN Appを使用しました。
あとは、この2枚が100枚になり、やがて1,000枚になっていくだけです。
繰り返しになりますが、CDのリッピングとライブラリの構築はほとんど同義です。リッピングの際、ソフト任せにせずに自分の意向を反映させるという、たった数秒の心がけで音源とライブラリの未来が変わります。どうか音源への愛情とこだわりを持って、ほんの僅かな手間をかけてあげてください。
本格的なネットオーディオ時代が到来し、音源をデジタルファイルとして扱うことが一般的になりました。その結果、CDの存在意義が薄れてしまったと嘆かれる方も少なからずいると思います。
しかし、本連載の第1回で述べたように、現実的にCDなくしてデジタル音源のライブラリは存在しません。CDのリッピングとは、ネットオーディオ時代においてなおCDの価値を最大化するために、そしてCDに対して最大限の敬意を払うからこそ行うものです。
リッピングの過程で、音楽ファンはもういちど音楽に出会います。かつて自ら手に入れたCDの記憶と印象は、リッピングの際に自らの意向を反映させることでさらに強固かつ鮮明となります。美しく使いやすい、自分にとって理想のライブラリとなって、CDは生き続けるのです。
連載目次 |
第1回「まず『音源』ありき」 第2回「タグについて理解しよう」 第3回「コーデックの基礎知識」 第4回「ライブラリを構築する」 第5回「音源の入手方法(1) CDのリッピング」 第6回「音源の入手方法(2) 配信サイトからのダウンロード」 第7回「PCオーディオで楽しむ(1) 基礎知識」 第8回「PCオーディオで楽しむ(2) USB DACを活用する」 第9回「PCオーディオで楽しむ(3) 色々な再生ソフト」 第10回「PCオーディオで楽しむ(4) オーディオルームとPCの親和性」 第11回「ネットワークオーディオで楽しむ(1) 基礎知識」 第12回「ネットワークオーディオで楽しむ(2) サーバー」 第13回「ネットワークオーディオで楽しむ(3) プレーヤー」 第14回「ネットワークオーディオで楽しむ(4) コントロール」 第15回「様々な再生方法」 |
逆木 一 SAKAKI Hajime
オーディオ・ビジュアルという趣味を愛し、ピュアオーディオとホームシアターの幸せな融合を目指して日々邁進中。ここ数年はネットワークオーディオという方法論に大きな可能性を見出し、その魅力を浸透させるべく活動。音展2014にて「ネットワークオーディオで実現する快適な音楽再生」という講演を実施するなど、活動の場を広げている。
■ブログ「言の葉の穴」http://kotonohanoana.com/