4Kを超える4Kテレビ
8K解像度の実力とは? シャープ “AQUOS 4K NEXT”「80XU30」を徹底チェック
■新開発の映像エンジンで高精度な8Kアップコンバートを実現
「LC-80XU30」では、新開発の映像エンジン「X8-Master Engine PRO」を搭載する。映像に関わる機能を高度に集積した半導体チップで、その中には8K解像度へのアップコンバート機能、映像に含まれる多種多様なノイズ低減機能、4K映像配信の再生に必要なHEVCデコーダーなどが含まれる。
まず注目すべきは、8Kアップコンバート機能だろう。4K解像度をベースにクアトロン プロ技術を組み合わせ、8K相当の表示能力を得たパネルが画期的だ。現在手に入るソースは地上デジタル放送によるハイビジョン画質(1,440x1,080画素)や衛星放送やブルーレイによるフルHD(1,920x1,080画素)がメインで、4Kが加わったばかり。8K相当の表示能力を活かすには、映像のアップコンバートが必須で、超解像技術が画質を大きく左右する。
「X8-Master Engine PRO」では、複数枚超解像技術をベースに、輪郭と階調の復元を行うアルゴリズムも搭載するなど、高度な仕様になっている。また、映像調整メニューでは、これらを独立した項目として調整することも可能で、マニアが好みに応じて追い込むこともできる。
「4Kアクティブコンディショナー」は入力映像に含まれるブロックノイズやモスキートノイズを目立たないようにコントラストや色を自動調整し、クリアな映像を得る技術。4Kモデルの「US30」や「U30」にも採用されている技術だが、80型の大画面ともなると、その真価が問われることになるだろう。
さらにHEVCデコーダーを「X8-Master Engine PRO」に取り込むことによって、4Kネット動画再生までの時間がスピーディーになったり、高画質化機能と連携を高めやすくなるなどのメリットが生まれる。