<短期集中連載第3回>
AVオンチのデジタルライターが挑戦!低予算ホームシアターを構築する − 完成、そしてスタート編
仕事部屋に男の夢のひとつ、ホームシアターを作ろうとしているこの企画。とはいえ予算は最小限に抑えたい。そんな中、前々回はヨドバシカメラさんに、前回はAVライターの野村ケンジさんにお話を伺うなどしながら、準備を進めてきました。
ついに今回はスクリーンを設置。そして仕事部屋シアターはいったん完成します。しかし、それは長い旅の始まりでもありました。
■最大の課題だったスクリーンを決定!
散々悩んでいたスクリーンをついに決めた。元々は壁前に設置している42インチの液晶テレビの前に電動スクリーンを垂らせたいと考えていた。そうすれば、ゲームをするときは液晶テレビで、映画などを見るときはプロジェクターでと使い分けられるというのが最初の考えだった。
しかし、ホームシアターを設置する仕事部屋が細長い形のため、液晶テレビの前に100インチスクリーンを垂らすとスピーカーに干渉してしまうことが判明。画面のサイズを小さくして、液晶テレビ前に80インチスクリーンを垂らすか、液晶テレビとの併用をあきらめて、壁面に100インチスクリーンを設置するかという二択となっていた。
そして、結論は100インチにした。やはりスクリーンは大きいことが大切。ヒトは情報の8割を目から得ると聞いたこともある。ということはせっかくスクリーンを設置する以上、100インチは譲れないという結論となった。
そこで元々仕事部屋に置いていた42インチの液晶テレビは寝室にあった32インチの液晶テレビと交代することにした。32インチなら壁面に垂らすスクリーンの画面に影響することなく、その下に置けることがわかったからだ。液晶テレビのサイズは小さくなったが、当初より置きたかった100インチスクリーンがこれで設置できるようになった。
次の問題は、どのスクリーンを選ぶかということだ。プロジェクター用スクリーンの価格は本当にピンからキリ。国産有名メーカーの100インチスクリーンでも1万円台のものもあれば、10万円を超えるタイプもある。
当初考えていた電動タイプは安くても5万円台から、国産有名メーカーとなると10万円を超すようだ。しかし、42インチテレビの前に垂らす方法を辞めたため、スクリーンを巻き上げる回数は減りそうだ。ただし、スクリーンを設置する壁面に隣の部屋と繋がる引き戸があるため、スプリングか手動で巻けるタイプは選びたい。
さらにプロジェクタースクリーンには、より多くの範囲から同じ明るさで見られるマットタイプや、光の反射がよく正面から特に明るく観られるビーズタイプ、パールタイプなどがある。これは、設置する部屋の明るさ(真っ暗にできるかどうか)やプロジェクターの設置位置などで選ぶのが良いようだ。
筆者仕事部屋ではプロジェクターを反対側の側面壁にある棚の上に設置した。このためスクリーンに対してプロジェクターを真正面に置けなかったので、あえてスクリーンはマットタイプで選ぶことにした。
こうしていろんな条件と最も重要な予算をにらめっこしながら、今回選んだスクリーンが、ピジョンの「ペーパースクリーン」だ。なんとこのスクリーン、100インチでも1万円を切る価格から購入可能。スプリングタイプの100インチモデルでも18,900円(税込)という圧倒的な安さがポイントだ。
ペーパースクリーンの安さの理由は、名前の通り紙製だからだという。欠点はシワが寄りやすいことで、巻いたり、開いたりを繰り返しているとシワが寄ることがあるという。しかし、壁面に固定し、スプリング方式や電動方式などを選ぶことで、巻き上げ時にシワが寄る心配もなさそうだ。
また、ペーパースクリーンを選んだ理由のひとつに「軽い」と言うこともある。通常、スクリーンを壁や天井に据え付ける場合、補強工事を伴うことがある。今回、スクリーンの取り付けは自分で行おうと思っていたので、大がかりな補強工事などはできない。そこでできるだけ軽いスクリーンを選びたいと考えていたのだ。
■壁の中にある張りを探してスクリーンを取り付ける
オンラインでの注文後数日して、スクリーンが到着した。そのとき筆者は不在だったのだが、家人はやたらと長い物が突然届いたので、びっくりしていた。スクリーンは玄関に置いていくと邪魔になると、すぐに仕事部屋へ。しかし当然ながら2m超の長さということで仕事部屋でも設置まではかなり邪魔だった。到着後、すぐに取り付けるか、置き場所を決めておかないと、家族ともめることになりそうだ。
そして、スクリーンの取り付けに取りかかる。まずは梱包を解いて、スクリーンを固定するための金具を取り出す。この金具をまずは壁にネジ止めするのだ。
そこで用意したのがシンワ測定の「下地センサー」だ。これはクロスの上から壁を沿わせるだけで、間柱の位置を探してくれるという便宜グッズ。2,000円以下で買える手軽さも魅力だ。
まずは下地センサーを走らせて、柱の位置を特定。その位置に鉛筆などでマークしていく。このとき左右が水平になるように、天井からの何センチの位置に取り付けるかを事前に決めておくと左右が傾くことがないようだ。
壁の3カ所に金具を取り付けたら、スクリーンをセットする。取り付け金具にある切りかきに、スクリーン側の金具を合わせてはめるだけで自動的にロックできるのだが、さすがに2m超もあるスクリーンをひとりでセットすることはできず、この工程のみ奥さんに手伝ってもらった。高い位置に取り付けるだけに、足場も2つ必要となる。
また、スクリーンは金具にはめてしまうと左右にも動かせないため、最初に取り付けたときに、左右位置も確認しておく必要がある。この位置決めのためにもひとりではなく、もうひとりお手伝いがいると安心だ。
こうして壁スクリーンがセットできた。紐を引っ張ると、スクリーンが下りてくる。さらにスクリーンを出した状態で軽く引くとスプリングでスクリーンが収納できる。このスクリーンが戻るスピードは調整できるようだ。筆者宅に届いたスクリーンはこのスピードも問題なかったので特に調整はしていない。
ついに今回はスクリーンを設置。そして仕事部屋シアターはいったん完成します。しかし、それは長い旅の始まりでもありました。
■最大の課題だったスクリーンを決定!
散々悩んでいたスクリーンをついに決めた。元々は壁前に設置している42インチの液晶テレビの前に電動スクリーンを垂らせたいと考えていた。そうすれば、ゲームをするときは液晶テレビで、映画などを見るときはプロジェクターでと使い分けられるというのが最初の考えだった。
しかし、ホームシアターを設置する仕事部屋が細長い形のため、液晶テレビの前に100インチスクリーンを垂らすとスピーカーに干渉してしまうことが判明。画面のサイズを小さくして、液晶テレビ前に80インチスクリーンを垂らすか、液晶テレビとの併用をあきらめて、壁面に100インチスクリーンを設置するかという二択となっていた。
そして、結論は100インチにした。やはりスクリーンは大きいことが大切。ヒトは情報の8割を目から得ると聞いたこともある。ということはせっかくスクリーンを設置する以上、100インチは譲れないという結論となった。
そこで元々仕事部屋に置いていた42インチの液晶テレビは寝室にあった32インチの液晶テレビと交代することにした。32インチなら壁面に垂らすスクリーンの画面に影響することなく、その下に置けることがわかったからだ。液晶テレビのサイズは小さくなったが、当初より置きたかった100インチスクリーンがこれで設置できるようになった。
次の問題は、どのスクリーンを選ぶかということだ。プロジェクター用スクリーンの価格は本当にピンからキリ。国産有名メーカーの100インチスクリーンでも1万円台のものもあれば、10万円を超えるタイプもある。
当初考えていた電動タイプは安くても5万円台から、国産有名メーカーとなると10万円を超すようだ。しかし、42インチテレビの前に垂らす方法を辞めたため、スクリーンを巻き上げる回数は減りそうだ。ただし、スクリーンを設置する壁面に隣の部屋と繋がる引き戸があるため、スプリングか手動で巻けるタイプは選びたい。
さらにプロジェクタースクリーンには、より多くの範囲から同じ明るさで見られるマットタイプや、光の反射がよく正面から特に明るく観られるビーズタイプ、パールタイプなどがある。これは、設置する部屋の明るさ(真っ暗にできるかどうか)やプロジェクターの設置位置などで選ぶのが良いようだ。
筆者仕事部屋ではプロジェクターを反対側の側面壁にある棚の上に設置した。このためスクリーンに対してプロジェクターを真正面に置けなかったので、あえてスクリーンはマットタイプで選ぶことにした。
こうしていろんな条件と最も重要な予算をにらめっこしながら、今回選んだスクリーンが、ピジョンの「ペーパースクリーン」だ。なんとこのスクリーン、100インチでも1万円を切る価格から購入可能。スプリングタイプの100インチモデルでも18,900円(税込)という圧倒的な安さがポイントだ。
ペーパースクリーンの安さの理由は、名前の通り紙製だからだという。欠点はシワが寄りやすいことで、巻いたり、開いたりを繰り返しているとシワが寄ることがあるという。しかし、壁面に固定し、スプリング方式や電動方式などを選ぶことで、巻き上げ時にシワが寄る心配もなさそうだ。
また、ペーパースクリーンを選んだ理由のひとつに「軽い」と言うこともある。通常、スクリーンを壁や天井に据え付ける場合、補強工事を伴うことがある。今回、スクリーンの取り付けは自分で行おうと思っていたので、大がかりな補強工事などはできない。そこでできるだけ軽いスクリーンを選びたいと考えていたのだ。
■壁の中にある張りを探してスクリーンを取り付ける
オンラインでの注文後数日して、スクリーンが到着した。そのとき筆者は不在だったのだが、家人はやたらと長い物が突然届いたので、びっくりしていた。スクリーンは玄関に置いていくと邪魔になると、すぐに仕事部屋へ。しかし当然ながら2m超の長さということで仕事部屋でも設置まではかなり邪魔だった。到着後、すぐに取り付けるか、置き場所を決めておかないと、家族ともめることになりそうだ。
そして、スクリーンの取り付けに取りかかる。まずは梱包を解いて、スクリーンを固定するための金具を取り出す。この金具をまずは壁にネジ止めするのだ。
そこで用意したのがシンワ測定の「下地センサー」だ。これはクロスの上から壁を沿わせるだけで、間柱の位置を探してくれるという便宜グッズ。2,000円以下で買える手軽さも魅力だ。
まずは下地センサーを走らせて、柱の位置を特定。その位置に鉛筆などでマークしていく。このとき左右が水平になるように、天井からの何センチの位置に取り付けるかを事前に決めておくと左右が傾くことがないようだ。
壁の3カ所に金具を取り付けたら、スクリーンをセットする。取り付け金具にある切りかきに、スクリーン側の金具を合わせてはめるだけで自動的にロックできるのだが、さすがに2m超もあるスクリーンをひとりでセットすることはできず、この工程のみ奥さんに手伝ってもらった。高い位置に取り付けるだけに、足場も2つ必要となる。
また、スクリーンは金具にはめてしまうと左右にも動かせないため、最初に取り付けたときに、左右位置も確認しておく必要がある。この位置決めのためにもひとりではなく、もうひとりお手伝いがいると安心だ。
こうして壁スクリーンがセットできた。紐を引っ張ると、スクリーンが下りてくる。さらにスクリーンを出した状態で軽く引くとスプリングでスクリーンが収納できる。このスクリーンが戻るスピードは調整できるようだ。筆者宅に届いたスクリーンはこのスピードも問題なかったので特に調整はしていない。