様々な入力系統や機能をテスト
ティアック「NT-503」レビュー。“Reference”に加わったネットオーディオ対応の多機能機
ティアックの人気オーディオコンポーネント“Reference”シリーズに、注目の新モデルが加わる。その名は「NT-503(関連ニュース)」だ。
DSD11.2MHzや32bit音源に対応して大ヒットしているUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「UD-503(関連ニュース)」のコンストラクションを受け継ぎながら、ネットワーク再生機能やUSBメモリー再生機能、そしてBluetooth再生機能まで搭載した意欲あふれる製品だ。
もはやティアックのメインストリームになった感もあるReferenceシリーズだが、ネットワーク再生が可能な本モデルの発表は、待ち焦がれていたファンには嬉しいニュースに違いない。今回は、その全貌をお伝えしていく。
■見るからに「良い音がしそう」な外観
NT-503のカラーバリエーションはブラックとシルバーの2色。音元出版の試聴室に入ると、ブラックモデルが「待っていたよ」と言わんばかりに目の前に鎮座している。
小型ながら強い存在感を放っている本機の天板を叩くと、「コツコツ」といった制振性に優れた音がする。コンパクトな筐体もかかわらず、重量は3.9kgもあり、シャーシの剛性感もかなりのもの。
入力切り替えやボリューム調整など、基本的な操作は本体で可能。スイッチ類の動作精度は高く、しっかりとしたフィーリング。また、入力ソースやデジタルフィルターなどのステータス表示をするOLED(有機EL)ディスプレイは視認性が高く格好いい。「これは良い音がしそうだ」と直感的に感じてしまった。
■AKMのDACチップ“VERITA”「AK4490」を搭載
NT-503はReferenceシリーズの最上位シリーズだけあり、音質に関わる部分にかなりの物量投資が行われている。要であるDACチップには、UD-503同様、DSD 11.2MHzおよびPCM 384kHz/32bitに対応した、旭化成エレクトロニクス製“VERITA”「AK4490」を搭載する。
回路構成は、電源部やD/A変換部、アナログ出力段に至るまで一貫したデュアルモノラル構成となっている。デジタル部とアナログ部のグラウンドは完全分離され、左右独立した大容量トロイダルコア電源トランスまで装備されている。
また、44.1kHz系と48kHz系の2種類の専用クロックを搭載した上で、さらに10MHz対応の外部クロック入力までも装備するなど、発展性も申し分ない。
旭化成のチップを使うということは、同社ハイエンドブランド部門であるエソテリック技術陣も関与しているのではないか。後ほどくわしくお伝えするが、実際の音にもその気配を感じた。真相はどうだろうか。
また、本機のプリアンプ機能はフルバランス出力対応の本格的なもの。徹底した音質対策には「かなり本気で作り込んで来たな」と感心する。
DSD11.2MHzや32bit音源に対応して大ヒットしているUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「UD-503(関連ニュース)」のコンストラクションを受け継ぎながら、ネットワーク再生機能やUSBメモリー再生機能、そしてBluetooth再生機能まで搭載した意欲あふれる製品だ。
もはやティアックのメインストリームになった感もあるReferenceシリーズだが、ネットワーク再生が可能な本モデルの発表は、待ち焦がれていたファンには嬉しいニュースに違いない。今回は、その全貌をお伝えしていく。
■見るからに「良い音がしそう」な外観
NT-503のカラーバリエーションはブラックとシルバーの2色。音元出版の試聴室に入ると、ブラックモデルが「待っていたよ」と言わんばかりに目の前に鎮座している。
小型ながら強い存在感を放っている本機の天板を叩くと、「コツコツ」といった制振性に優れた音がする。コンパクトな筐体もかかわらず、重量は3.9kgもあり、シャーシの剛性感もかなりのもの。
入力切り替えやボリューム調整など、基本的な操作は本体で可能。スイッチ類の動作精度は高く、しっかりとしたフィーリング。また、入力ソースやデジタルフィルターなどのステータス表示をするOLED(有機EL)ディスプレイは視認性が高く格好いい。「これは良い音がしそうだ」と直感的に感じてしまった。
■AKMのDACチップ“VERITA”「AK4490」を搭載
NT-503はReferenceシリーズの最上位シリーズだけあり、音質に関わる部分にかなりの物量投資が行われている。要であるDACチップには、UD-503同様、DSD 11.2MHzおよびPCM 384kHz/32bitに対応した、旭化成エレクトロニクス製“VERITA”「AK4490」を搭載する。
回路構成は、電源部やD/A変換部、アナログ出力段に至るまで一貫したデュアルモノラル構成となっている。デジタル部とアナログ部のグラウンドは完全分離され、左右独立した大容量トロイダルコア電源トランスまで装備されている。
また、44.1kHz系と48kHz系の2種類の専用クロックを搭載した上で、さらに10MHz対応の外部クロック入力までも装備するなど、発展性も申し分ない。
旭化成のチップを使うということは、同社ハイエンドブランド部門であるエソテリック技術陣も関与しているのではないか。後ほどくわしくお伝えするが、実際の音にもその気配を感じた。真相はどうだろうか。
また、本機のプリアンプ機能はフルバランス出力対応の本格的なもの。徹底した音質対策には「かなり本気で作り込んで来たな」と感心する。