一条真人の体当たり実験室
「4Kスマホ」と普通のスマホは肉眼で判別できるのか? あの男が体当たり検証!
3mの距離から、機種を入れ替えて2台目のスマホを見ていたとき、「あ、なんか分かったかも」と一条氏がつぶやいた。何が表示されているのかもわからないのに、なぜ4KとフルHDの差がわかるのだろう。聞いてみると「立体感が違う気がするんですよね」。本当かどうかわからないが、もし見分けられているとしたらすごい。
さて、続いて一気に距離を半分にし、1.5mの位置から見比べてもらった。この距離になってようやく「なるほど、こういう映像だったんですね」と得心した表情の一条氏。「サーフィンの水しぶきのところとか、解像度の違いがわかりやすそうですね」。
一条氏に「解像度の差、分かってきました?」と聞いてみる。すると「いえ、全然わかりません」と力強くコメント。「でも映像に違いがあるのはわかります」と不敵な笑みを浮かべる。どうやら何かに気づきつつあるようだ。それとも単なるハッタリか。
続いて1mの距離で視聴。だいぶ近づいたが、ここでも一条氏の反応はあまり変わらない。「だんだんわからなくなってきました」と腕組みを始めた。いつもの流れになってきたようだ。
最後は、普段スマホを見ている際の距離で映像を見てもらった。一条氏にスマホを持つときの体勢をしてもらい、メジャーで測定する。約50cmということがわかったので、その距離まで近づいて視聴してもらう。文字通りの至近距離だ。
だが、一条氏の反応はあまり良くない。むしろ、先ほどの1.5mや1mの時の方が自信がありそうだった。「なんかこういうテストって、やればやるほど分からなくなるんですよね。自分に自信がなくなってくるんですよ」。
グダグダ言い訳を始める一条氏。だが、いつまでも答えを引き延ばすわけにはいかない。これもいつもの流れで、小野が強く回答を迫る。
しばらくの沈黙の後、一条氏が重い口を開いた。
「そうですね…。じゃあ近い方から答えて行きましょうか。4Kだと思った方を言っていきます。50cmは初めの方。1mは後の方です。1.5mは初めの方で、3mも初めの方です」。
一条氏の回答を聞き、メモと付け合わせる小野。その顔に、信じられないという表情が浮かぶ。何度も確認したあと、ゆっくりと口を開け、か細い声で告げる。