折原一也が使いこなしをレクチャー
ホームシアターも音楽再生も!ボーズの1.1chシステム「SoundTouch 130」を満喫する
■Bluetooth/Wi-Fiで音楽を聴ける“SoundTouch”
冒頭でも触れた通り、SoundTouch 130 home theaterはボーズの提供するワイヤレスの音楽リスニングスタイル“SoundTouch”に対応している。そこで、Wi-Fi/Bluetooth再生の実力も検証してみた。
まず、最も簡単にSoundTouch 130 home theaterで音楽を聴いてみたいという人にお勧めの方法がBluetoothによる接続だ。付属リモコンのBluetoothボタンを長押しするとペアリング可能な状態になるので、iPhoneの設定画面などから選択してすぐにペアリングできる。
そのサウンドは、やはりボーズ流の豊かに心地よく響く重低音を効かせた“ルームオーディオ風”サウンドだ。宇多田ヒカル『Automatic』を聴くと、その低音のパワーと共に深みある中域の再現力とヌケの良さで気持ち良く鳴らしてくれる。カーペンターズの『トップ・オブ・ザ・ワールド』では、楽器の配置まで感じられるような音空間が作り上げられ、心地良く部屋を満たすサウンドを実感できた。
そして本機は、付属のWi-Fiモジュールによる接続を利用したネットワーク再生にも対応している。アプリ「SoundTouch Controller」(スマホ/PC版とも提供)を利用してアカウントを作成し、名前、住所、メールアドレスなどを登録する流れを経て、PCやNASなどホームネットワーク上の音楽にアクセス。後は一般的なDLNA再生の操作と同じだ。
実際に試聴室で検証してみると、再生する音源はCDクオリティだがBluetoothによる試聴よりも音の情報量・厚みともに増し、オーディオ志向が高まる。Bluetoothに比べて最初の設定は少し手間がかかるが、本腰を入れて使うならやはりWi-Fi環境も整えて使いこなしてみてほしい。
本格派のシアターサウンドと“SoundTouch”による音楽リスニングにも対応したSoundTouch 130 home theater。テレビシアター用はもちろん、音楽好きにもお勧めしたいシアターシステムだ。
(折原 一也)