「意外にいい音」は本当か?
LCPフィルム振動板採用、チャレンジングなヘッドホン。エレコム「EHP-R/OH2000」レビュー
■日本製LCPフィルム振動板採用のハイレゾ対応ヘッドホン「EHP-R/OH2000」
パソコンやデジタル機器関連製品の開発と販売で実績を持つ大手メーカーのエレコム。近年はヘッドホンにも注力し、存在感を高めている。
筆者は普段から、1パソコンユーザーとして同社の製品をいくつも使用しており、同社にはリーズナブルで高品位な製品を送り出すメーカーという印象を持っているが、正直な所、オーディオメーカーとしては未知であった。今回は、不安と期待の両方を抱きつつ、先入観抜きにチェックした。
まずは概要。密閉型のオーバーヘッドタイプで、直径43mmのダイナミックドライバーを搭載する。日本オーディオ協会指定のハイレゾロゴが付与され、「FREQUENCY RESPONSE : 20Hz-40kHz」の記載がある。
大々的に謳われている「日本製LCPフィルム振動板」は、「液晶ポリマーフィルム」のこと。ヘッドホンマニアならここでお気づきだろうが、某AV専業メーカーが、ヘッドホン最上位モデルのみに使用している珍しい素材だ。
LPCフィルムは高剛性で内部損失も高いなど、音響振動板としての素性の良さは昔から知られているが、加工が難しく、結果、高コストになりやすい。本機がこのように優れた素材の特性を、最終的な音質としてどれだけ引き出せているかが注目ポイントと言えるだろう。
■キリッと光るELECOMロゴ。質感の良さを実感
本機を手にした第一印象は、「かなりイケるかも」というポジティブなもの。ハウジング部は金属製で加工精度が高く、稜線や「ELECOM」ロゴがキリッとしていて、質感の良さを感じる。筆者が普段使用しているエレコム製のパソコン周辺機器とは異なる高級感が漂っているのだ。
続いて頭部に装着すると、非常に軽量でオーバーヘッド型にありがちな重圧感が無いのが好ましい。イヤーパッドは柔らかいプロテインレザーを立体縫製し、低反発クッションを採用したとのことだが、側圧とのバランスが良く、適度な密着感と快適性を両立している。また、プロテインレザーはムレやベタつきが気になりにくい素材で、実際の所、皮膚に触れている部分の感触がナチュラルでストレスを感じない。
総じてこの軽さと装着感の良さは、他製品と比べても上質と言えるレベルで、長時間のリスニングも快適そうだ。一般にこうしたカタログの謳い文句は当てにならないケースが多々あるが、本機の場合は偽りでなく、もっと積極的に訴えても良いと思ったほどだ。
パソコンやデジタル機器関連製品の開発と販売で実績を持つ大手メーカーのエレコム。近年はヘッドホンにも注力し、存在感を高めている。
筆者は普段から、1パソコンユーザーとして同社の製品をいくつも使用しており、同社にはリーズナブルで高品位な製品を送り出すメーカーという印象を持っているが、正直な所、オーディオメーカーとしては未知であった。今回は、不安と期待の両方を抱きつつ、先入観抜きにチェックした。
まずは概要。密閉型のオーバーヘッドタイプで、直径43mmのダイナミックドライバーを搭載する。日本オーディオ協会指定のハイレゾロゴが付与され、「FREQUENCY RESPONSE : 20Hz-40kHz」の記載がある。
大々的に謳われている「日本製LCPフィルム振動板」は、「液晶ポリマーフィルム」のこと。ヘッドホンマニアならここでお気づきだろうが、某AV専業メーカーが、ヘッドホン最上位モデルのみに使用している珍しい素材だ。
LPCフィルムは高剛性で内部損失も高いなど、音響振動板としての素性の良さは昔から知られているが、加工が難しく、結果、高コストになりやすい。本機がこのように優れた素材の特性を、最終的な音質としてどれだけ引き出せているかが注目ポイントと言えるだろう。
■キリッと光るELECOMロゴ。質感の良さを実感
本機を手にした第一印象は、「かなりイケるかも」というポジティブなもの。ハウジング部は金属製で加工精度が高く、稜線や「ELECOM」ロゴがキリッとしていて、質感の良さを感じる。筆者が普段使用しているエレコム製のパソコン周辺機器とは異なる高級感が漂っているのだ。
続いて頭部に装着すると、非常に軽量でオーバーヘッド型にありがちな重圧感が無いのが好ましい。イヤーパッドは柔らかいプロテインレザーを立体縫製し、低反発クッションを採用したとのことだが、側圧とのバランスが良く、適度な密着感と快適性を両立している。また、プロテインレザーはムレやベタつきが気になりにくい素材で、実際の所、皮膚に触れている部分の感触がナチュラルでストレスを感じない。
総じてこの軽さと装着感の良さは、他製品と比べても上質と言えるレベルで、長時間のリスニングも快適そうだ。一般にこうしたカタログの謳い文句は当てにならないケースが多々あるが、本機の場合は偽りでなく、もっと積極的に訴えても良いと思ったほどだ。