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<山本敦のAV進化論 第81回>

スマホからかんたんWi-Fi再生。Googleが作った「Chromecast Audio」を使ってみた

公開日 2016/01/19 11:12 山本 敦
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以前は海外でしか手に入らないAV機器やソフトを、旅行や出張の際に仕入れてくるのが楽しかったものだが、今ではアマゾンで大抵のものが海外から“お取り寄せ”できてしまう。それでもなお、たまに海外取材に出かけると、その街の電気街に足を運び、日本に売っていない珍しいものがないか探してしまう。

ラスベガスで宿泊したホテルのWi-Fiを使って音楽を再生してみた

今回筆者は、1月初旬のCESを取材するためラスベガスを訪れた際、「Chromecast Audio」を購入した。今回はその使用感を紹介したい。

■スマホの音楽を簡単にWi-Fi再生できる「Chromecast Audio」

「Chromecast Audio」は、グーグルが昨年9月末に発売した、その名の通り“Chromecastのオーディオ版”と呼ぶべきアイテムだ。テレビのHDMI端子に接続し、スマートテレビライクな機能を加える「Chromecast」に対して、Chromecast Audioはワイヤレス機能を持たないスピーカーやアンプなどオーディオ機器に、スマホやタブレットに保存した音楽をワイヤレスでストリーミングする機能を加えるアダプターだ。価格は35米ドル。

「Chromecast Audio」のパッケージ

ラスベガス市内にある大手量販店のベストバイで、税込み37.85米ドルで購入した。本項を書いている2016年1月中旬時点では、まだ日本で発売されていない。

USBメモリースティックのような形をしていた初代のChromecastからデザインを一新。第2世代の新しいChromecastと揃えた丸いデザインで、まるで巻き尺のようだ。

今回紹介するGoogleのワイヤレスオーディオストリーミングアダプター「Chromecast Audio」。丸い巻き尺のようなデザイン

裏側にボタンなどはないシンプルな形状

側面には3.5mmのアナログ音声/光デジタル音声兼用端子が付いている。反対側には給電のためのmicro USB端子も搭載。バッテリーは内蔵されていないので、使う時にはUSB経由で常時給電が必要だ。本体に同梱されているライム色のケーブルはアナログオーディオケーブルなので、光デジタル出力を利用する場合は、別途Mini-TOSLINKのケーブルを用意する必要がある。

側面にアナログ音声/光デジタル音声兼用ジャックを搭載

昨年12月にはChromecast Audioのファームウェアが更新され、Wi-Fiで最大96kHz/24bitまでのハイレゾオーディオのストリーミングが受けられるようになった。

パッケージの同梱品。本体はUSB経由で常時給電が必要

その真価を試すには光デジタル入力を備えたハイレゾ対応ポタアンに光デジタルケーブルでつなげてみると良いのだが、事前に計画していなかった衝動買いだったため、残念ながら光デジタルケーブルとポタアンを時算していなかった。今回は現地のホテルでChromecast Audioを使ったファーストインプレッションをレポートしたい。

■セットアップはとても簡単

本体のセットアップは、出張先に持参したXperia Z2にインストールした「Chromecast」アプリから行った。なおモバイル端末はAndroid 4.1以上、iOS 7.0以上のOSに対応している。PC環境はWindows 7以上、Mac OS X 10.7以上だ。

開封すると裏側にセットアップの手順がイラスト付きで解説されている

アプリの画面から「デバイス」タブを選ぶと、新しくセットアップするChromecast Audioのイラストが表示される。最初はWi-Fiでダイレクトにつなぎ、Chromecast Audioにネットワークのアクセスポイントを設定する。一般的なWi-Fiスピーカーと同じ手順でセットアップの第一段階が始まる。

Chromecastアプリから本体の設定を開始

次ページ機能とコスパに満足。日本でも早く発売を!

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