速攻レポート
【レビュー】アダルト一点突破、月額590円の新SVOD「ゲオチャンネル」は使えるか?
ゲオチャンネルの利用には「GEO ID」が必要だ。同社は以前「ゲオオンラインID」というものを運用していたが、ゲオオンラインIDの場合はGEO IDへ変更する。なお、GEO IDを取得するにはGEOストアでレンタルする際の「ゲオPontaカード」もしくは「Pontaカード」が必要となる。持っていない場合はあらかじめ取得しておこう。
GEO IDを取得したらその次は、ゲオチャンネルに登録する。とは言っても手続きはかんたんで、クレジットカード情報などを取得して、コースを選択するだけでよい。ここで唸ったのが、手続きの終了間際、アダルトコンテンツを表示するかしないかを選択できることだ。
あらかじめどちらかが選択されていないので、能動的に見るか見ないかを決めなければならない。紳士性が問われる重要な局面だ。ここではもちろん「する」を力強く選択した。
さてゲオチャンネルには、iOS/Androidアプリが存在する。ゲオチャンネルの登録と同時並行で、こちらのアプリもダウンロード&インストールしておいた。
先にも書いたが、この手のサービスで一番初めに気になるのは、アダルトコンテンツへの導線やプライバシーがどうなっているかだ。自分のやんちゃぶりを妻子に晒すわけにはいかない。果たしてゲオチャンネルのアプリではどういう工夫を行っているのか…と使い始めたら、どこにも導線が見当たらない。
Macのウェブブラウザでアクセスすると、ジャンル表示のところに「その他♥」というものが表示され、Macからはアダルト作品がしっかり表示される。なのにアプリには表示されない。…これはおかしい。アダルト視聴設定がモバイル機器側に反映されていないのだろうかなどと考え、アプリをシャットダウンしたり、ログアウト→ログインを繰り返してみたが、まったく表示されない。
30〜40分ほどアプリと格闘し、ようやくたどり着いたFAQで衝撃の事実が発覚した。「アダルト作品は、ブラウザからの視聴にのみご利用頂けます」と書いてある。脱力。その可能性は考えていなかった。これはかなりの荒技だ。
だがこの方法であれば、子供が間違えてアプリを起ち上げて見てしまうということは完全に防げる。そのうえブラウザにはプライベートモードなどが用意されているので、注意深く使えば視聴履歴その他を見られることもない。思い切った仕様だが、最も効果的な方法かもしれない。
さらに「これは配慮が行き届いているな」と思ったのが、パスワードを入力する欄の下に、「パスワードを自動保存する機能があるから注意してね」という旨の文言が表示されることだ。うっかりパスワードを自動保存し、誰かほかの人がログインしてしまうことを防ごうという親切心が嬉しい。
ほかにも感心したことがある。見たい作品や気に入った作品をメモする「クリップ」や「視聴履歴」機能が、一般作品とアダルト作品で完全にセパレートされているのだ。ブラウザから「その他♥」にアクセスし、どんどん好みの作品をクリップしていっても、アプリでサービスを使う分には、清く正しい作品ばかりが表示される。これは良い。