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速攻レポート

【レビュー】アダルト一点突破、月額590円の新SVOD「ゲオチャンネル」は使えるか?

公開日 2016/02/22 11:55 編集部:風間雄介
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本日2月22日午前9時、新たなVODサービス「ゲオチャンネル」がスタートした。運営するのは(株)ゲオおよび(株)ゲオネットワークスと、エイベックス・デジタル(株)の3社だ。

本日スタートしたゲオチャンネル

ゲオチャンネルは昨年9月に概要が発表されるやいなや、アダルトコンテンツがあって月額590円という、これまでの動画配信にはなかった“攻めの姿勢”が大きな話題となった。今回は、この「アダルト」という部分にフォーカスしたミニレビューをお届けする。

まずはサービスの概要をさらっと紹介する。ゲオチャンネルは、あのレンタルビデオショップ「ゲオ」と、映像配信プラットフォームの企画・開発・運営を手掛けるエイベックス・デジタルの協業によって提供される定額制VOD(SVOD)サービスだ。「ベーシックプラン」の月額料金は590円(税抜)となっている。なお、初回登録時には31日間無料で利用できるキャンペーンも行っている。

VODの動向を追っている方ならご存じだろうが、エイベックス・デジタルはNTTドコモが提供する「dTV」や、ソフトバンクがサービスを行う「UULA」の事業展開も手がけ、エイベックス・デジタルが両サービスのコンテンツ調達を行っている。つまり、主要コンテンツについては、dTV、UULA、ゲオチャンネルであまり差がないことになる。

dTVは昨年3月時点で460万人以上の会員を抱えており、国内で展開しているサービスの中でも上位に位置する。月額500円(税抜)と、いわゆるワンコインで加入できる手軽さも人気の理由だろう。dTVは現在、12万のタイトルを提供している。

対するゲオチャンネルのタイトル数は、本日のローンチ時点で8万。dTVの3分の2程度だ。だがエイベックス・デジタルによると、この8万本という数字は、ゲオのリアル店舗などでのレンタル履歴などをもとに最適化した結果なのだという。

そして、ゲオチャンネルには飛び道具がある。ゲオが独自に調達するアダルトコンテンツである。人気レーベル「PRESTIGE(プレステージ)」と提携し、旬のアダルト作品を提供するのだ。dTVなどだけでなく、もう少し価格帯が高いNETFLIXやHuluもアダルト作品は提供していない。

ゲオチャンネルは成人向けコンテンツを売りにしている

実はU-NEXTやアクトビラなど都度課金型動画配信(TVOD)サービス、もしくはSVOD+TVODハイブリッド型サービスは、アダルトコンテンツが結構充実しているものもあるのだが、SVOD専用サービスとしてアダルトコンテンツを提供するのは、(アダルト専業サービスを別とすれば)ゲオチャンネルが国内初となる。

ゲオチャンネルとdTVは同じ会社がコンテンツ調達するサービスだが、ゲオチャンネルは月額料金がdTVに比べて90円高い。逆に言うと、「アダルト力」をもってすれば、90円程度の価格差はひっくり返せるという読みだろう。

では果たして、590円で提供開始するゲオチャンネルは、どこまで「使える」のか。その実用性に迫っていきたい。

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