アナログとハイレゾの聴き比べも
アイドルがハイエンドオーディオを聴いたら? 「アイドルネッサンス」の異色イベントに潜入!
■「300万円だよ、なに触ってんの!」
イベントがスタートしてすぐ、司会を務めるソニー・ミュージックアーティスツの照井氏がオーディオシステムを紹介した。興味深げに見守るメンバーたち。思わず機器に手が伸びるメンバーがいたのだが、「300万円だよ、なに触ってんの!」とほかのメンバーから厳しい突っ込みが入る、ほほえましい一幕もあった。
なおイベントにはゲストとして、アイドルオタクとしても知られるタワーレコード代表取締役社長の嶺脇育夫さん、そしてアイドルに強い音楽ライターの南波一海さんも出席。通なコメントで会場を沸かせていた。
■ハイエンドオーディオの音に目を見開き驚くメンバーたち
イベントの最初のコーナーは「アルバムをハイエンドオーディオで聞いてみるネッサンス!」。彼女たちの最新作「アワー・ソングス」から何曲かを、ハイエンドオーディオで聴いてみようという趣旨である。
高野寛が原曲の「ベステンダンク」の再生が始まるとすぐに、目を見開いて驚くメンバーが多数。驚いて開いた口を手で押さえる子もいて、今まで聞いたことのない音にビックリしたようだ。
試聴のあとのフリートークでは、「ベステンダンクでふだん聞こえない低音が聞こえた!」とか、「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」については「このスピーカーで聴くと、サビのところを三声で歌っているのがちゃんとわかる!」など、自分たちが歌っているからこそわかるポイントを的確に指摘していた。
そのあとのフリートークでは、ふだんアイドルネッサンスのメンバーがどうやって音楽を聴いているかが話題になった。予想通りというか、やはりイヤホンで音楽を聴いているというメンバーがほとんどだったが、タワーレコードの嶺脇社長の「ちゃんとしたスピーカーで音を聴くって良いでしょ?」というコメントには、全員が深く頷いていた。
■ハイレゾと圧縮音源で自分たちの曲を聴き比べ!
続いてのコーナーは「アルバムをデジタルオーディオで聴いてみるネッサンス!」だ。
ちなみにタイトルコールをするとき、メンバーの乃亜さんが「アルバムをデジタルオーディオで聴いてみ〜」と言いながらゆっくり腕を上げ、一瞬の間のあと、メンバー一同+お客さんが「るネッサンス!」と叫ぶという流れがあって、お客さんたちはノリノリになっている。それを横目で見ながら「ちょっとやってみたいな」と思ってもできない、チキンな自分が疎ましかった。
……そんなことはどうでも良いとして、このコーナーの趣旨はというと、OTOTOYさんで配信している彼女たちのハイレゾ音源と、MP3に圧縮した音を聴き比べてみようというものだ。
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