アナログとハイレゾの聴き比べも
アイドルがハイエンドオーディオを聴いたら? 「アイドルネッサンス」の異色イベントに潜入!
いよいよ最後のコーナーは「原曲をオリジナル盤のレコードで聴いてみるネッサンス」。大江千里「YOU」と原田真二「タイムトラベル」の原曲を、アナログレコードのシングル盤で再生した。
これにはメンバーも大興奮。何でも、次に歌う曲が決まったときは、まず原曲を何度も繰り返し聴いて、そのあとアレンジに移るとのことで、原曲にはすごく馴染みがあるようなのだ。
「タイムトラベル」を再生したあとは「原田さんがそこにいる!」と感極まるメンバーもいたほど。アナログレコードの持つ実体感を全身で感じたようだ。
ほかのメンバーもアナログレコードが気になって仕方ない様子で、「アナログってケータイに入らないんですか?」と嶺脇社長、南波氏に詰め寄るメンバーもいたほど。この質問に対して嶺脇社長は「最近のアナログプレーヤーは、ソニーさんの最新製品とか、アナログレコードをハイレゾで録音できるものもあるんですよ」と紹介していた。
だがメンバーはその答えに満足せず「そうじゃなくて、そのまま聴きたいんですよ!」と力説。どうやらアナログレコードをそのまま持ち歩いて聴きたいようだ。困った大人たちは「アナログにもポータブルプレーヤーがあるけど…」などと解決策を探すが、奔放な彼女たちは「そうだ、CDもそのまま外で聴きたい! だからポータブルCDプレーヤーがいま欲しいんです!」といつのまにか別の話題に。
これには嶺脇氏も「確かに、CDを買ってすぐに聴けないのっておかしいよね。ちょっと前は、タワーの前で買ったばかりのCDのビニールを剥いで、そのままCDウォークマンで聴いて帰る人がたくさんいましたけど」と同調。ところが「私はすぐに聴けないのが逆にいい。家に帰るまで我慢するのがいいんです」とマニアックな心情を吐露するメンバーもいたりして逆に混乱した。音楽メディアとの付き合い方は十人十色だよなぁ、と改めて実感した。
アイドルとハイエンドオーディオという異色の組み合わせながら、盛りだくさんの内容が用意され、バラエティに富んだイベントだった。
常識だと思っていたことが、彼女たちにとってはそうではなかったり、逆に自分には想像も出来なかった感じ方を、みずみずしいコメントでメンバーが語ってくれたりして、オーディオの奥深さが改めて感じられた。オーディオ関連メディアの編集として、とても実りがあるイベントだった。同テーマで再度イベントを実施することも検討しているようなので、気になった方はチェックをお忘れなく。
…あと「アワー・ソングス」、マジで結構いいですよ。OTOTOYさんで試聴できるので、試してみることをオススメします。
アイドルとオーディオ、結構相性が良い気がするネッサンス!