ドライバーなどの改善で音質を強化
リスニング用にも使えるモニターヘッドホン・AKG「K240 MK II」レビュー
ほんの少しドライで、それでいて艶やかさのある女性ヴォーカルや、自然な広がり感を持つサウンドフィールドなど、まさに王道のAKGといったサウンド。解像感もしっかり確保されていて、ギターのピッキングやチェロのボーイングの強弱まで、細かいニュアンス表現がしっかりと伝わってくる。
とはいえ、いちばんのアドバンテージと感じられたのがダイナミックレンジの幅広さだ。ピアニッシモからフォルテッシモまで、デフォルメなくありのまま再現してくれるため、ダイナミックかつ迫力のあるサウンドを存分に楽しむことができる。“モニターヘッドホン”としてもかなり良質な、基礎体力の高さだ。
いっぽうで、モニター系のサウンドバランスを基調としつつも、リスニング用としても活用できそうな聴き心地の良いサウンドキャラクターも持ち合わせている。一般的なモニターヘッドホンというと高域の印象が強いサウンド傾向になっているものが多く、それによってヴォーカルやギターなどの音を詳細にチェックできるようになっているのだが、「K240 MK II」ではそういったキャラクターを抑えめにして、聴き心地の良いサウンドに仕立てられているのだ。
具体的には、女性ヴォーカルが分かりやすいのだが、ハスキーさがやや減退し艶やかさが増した感じの歌声になっている。それでいてヴォーカルのエネルギッシュな声質や、バックバンド演奏のスムーズな広がり感などは変わらず。結果、随分と聴き心地のよいサウンドに感じられるのだ。
音楽ジャンル的には、ハードロックやJポップなどにも良好な相性を見せる懐の深さを持ち合わせているが、特にオススメなのがクラシック。なかでも弦楽器の表現が絶妙で、チェロのボウイングはとても粘りがあるし、ヴァイオリンは普段より幾分艶やかな、ゴージャスなイメージのサウンドに感じられる。また、ホールへの広がり感もしっかりと伝わってくるうえ抑揚表現もダイナミックなので、数段スケール感の大きい演奏となる。
こういったサウンドキャラクターは、同社の「Q701」にも相通じる部分がある。「K240」のハイクオリティ版として進化したテクノロジーとサウンド表現が、オリジナルモデルに舞い戻ることでさらなる進化を促した、というのがK240 MK IIの的確な表現かもしれない。いずれにしろ、リスニング用としてもなかなかに魅力的なサウンドに仕立てられているのは確かだ。
とはいえ、いちばんのアドバンテージと感じられたのがダイナミックレンジの幅広さだ。ピアニッシモからフォルテッシモまで、デフォルメなくありのまま再現してくれるため、ダイナミックかつ迫力のあるサウンドを存分に楽しむことができる。“モニターヘッドホン”としてもかなり良質な、基礎体力の高さだ。
いっぽうで、モニター系のサウンドバランスを基調としつつも、リスニング用としても活用できそうな聴き心地の良いサウンドキャラクターも持ち合わせている。一般的なモニターヘッドホンというと高域の印象が強いサウンド傾向になっているものが多く、それによってヴォーカルやギターなどの音を詳細にチェックできるようになっているのだが、「K240 MK II」ではそういったキャラクターを抑えめにして、聴き心地の良いサウンドに仕立てられているのだ。
具体的には、女性ヴォーカルが分かりやすいのだが、ハスキーさがやや減退し艶やかさが増した感じの歌声になっている。それでいてヴォーカルのエネルギッシュな声質や、バックバンド演奏のスムーズな広がり感などは変わらず。結果、随分と聴き心地のよいサウンドに感じられるのだ。
音楽ジャンル的には、ハードロックやJポップなどにも良好な相性を見せる懐の深さを持ち合わせているが、特にオススメなのがクラシック。なかでも弦楽器の表現が絶妙で、チェロのボウイングはとても粘りがあるし、ヴァイオリンは普段より幾分艶やかな、ゴージャスなイメージのサウンドに感じられる。また、ホールへの広がり感もしっかりと伝わってくるうえ抑揚表現もダイナミックなので、数段スケール感の大きい演奏となる。
こういったサウンドキャラクターは、同社の「Q701」にも相通じる部分がある。「K240」のハイクオリティ版として進化したテクノロジーとサウンド表現が、オリジナルモデルに舞い戻ることでさらなる進化を促した、というのがK240 MK IIの的確な表現かもしれない。いずれにしろ、リスニング用としてもなかなかに魅力的なサウンドに仕立てられているのは確かだ。