DLNAとの比較試聴も
話題の音楽再生ソフト「Roon」は音も良い? RoonReady機器でネットワーク再生を検証
■最新のRoonReady機器を使ってRoonの機能と音質を検証
今回のRoonReady機器の試聴には、現在までに対応がなされている機器のリストからexaSound社の「PlayPoint」とIQaudIO社の「PI-DAC+」の2機種を使用した。オーディオ機器としての音質をはかるためにはPlayPointを使用し、またRoonの自由度を試すために安価な「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」で動作するPI-DAC+を使用するというわけだ。
そしてCoreを搭載したいわば母艦として使用するMacに加え、Roonのバージョン1.2で追加されたRoonBridgeの機能を試すためにもう1台のMacを使用した。
PlayPointは、exaSound社のネットワークオーディオ機器だ。エミライからの国内販売が予定されている。ネットワークで受けたデジタル入力をexaSound社製USB-DACにデジタル出力するというトランスポートの働きをする。ボディ前面に液晶スクリーンが設置されていてタッチパネルで操作ができる。
PlayPointの特徴はネットワーク上の様々なオーディオプロトコル(通信手続き)に対応している点だ。たとえばAirPlayやMPD、uPnP(DLNA)、OpenHome、HQ Player NAA、そしてRoonである。ネットワークで使われる多様な使い方をこの1台で吸収できるわけだ。
こうした製品を“ブリッジ”と呼ぶこともある(RoonBridgeも同様な命名によるものだ)。ブリッジ製品には、他にAURALiC「ARIES」やSonore「Sonicorbiter SE」などがある(いずれも現時点で国内未発売)。PlayPointの場合は、exaSound製のUSB-DACに特化していて、電気的に分離された理想的な接続が可能だという。PlayPointは、exaSoundの高性能USB-DACをネットワーク対応させる機材と考えてもよいだろう。
IQaudio社のPI-DAC+は、小型廉価コンピューター「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」にオーディオDAC機能を追加するための増設ボードである。これは海外通販が必要だが、$39と安価なため、やはり$35のラズベリーパイと合わせて手軽にRoonのネットワークシステムを組むことができる。
ラズベリーパイというとむき出し基盤の自作マニアのものと言うような印象もあるが、PI-DAC+ではいっさいハンダを使う必要はない。また専用ケースを使うことで見た目も悪くはない。ラズベリーパイの世界も拡大し、進化しているということだろう。
■3つのシステム構成でRoonを聴く。DLNAとの音質比較も実施
試聴には音元出版の試聴室を使用した。今回の試聴システムは、プリアンプ:アキュフェーズ「C-3850」、モノラル・パワーアンプ:アキュフェーズ「M6200」(2台)、スピーカーシステム:TAD「TAD-E1」という構成だ。
またNASはアイ・オー・データのfidata「HFAS1」を使用している。HFAS1はRoonでも、後述のDLNAの試聴でも使用している。コントロールはiPhoneの「RoonRemote」アプリを使用した。USB-DACはexaSound社のe28mk2を使用。これらはすべての試聴で共通である。
<試聴1> Mac + e28 mk2(Roonの基本構成で聴く)
まず比較のためにMacのUSB端子を使ってUSB-DACのe28を接続して音を確かめた。試聴曲はLINNのハイレゾ音源のほかにCD品質の音源をいくつか使用した。
これがもっともシンプルなRoonの形態であるといえる。USB-DACを使って容易に組むことができ、簡単な操作で強力なRoonのライブラリを使うことができる。
なおRoonにおいては機器の接続を変えた際にはシグナルパスの確認をすることを勧める。これによってRoonが期待通りに動作しているかどうかの確認をすることができる。これは下段の再生中の曲名表示の右にある光点をクリックすることで可能だ。 表示は以下の3種類がある。3が最も品質が高いことを示している。
1. 黄色: Low Quality (低品質)
2. 緑: High Quality (高品質)
3. 明るい紫: Lossless (最高品質)
接続した際に自分ではロスレス(ビットパーフェクト)だと思っていても、表示が緑の点になっているときはなにか問題のあることを確認した方が良い(OSのミキサーを挟めてしまっているなど)。
今回のRoonReady機器の試聴には、現在までに対応がなされている機器のリストからexaSound社の「PlayPoint」とIQaudIO社の「PI-DAC+」の2機種を使用した。オーディオ機器としての音質をはかるためにはPlayPointを使用し、またRoonの自由度を試すために安価な「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」で動作するPI-DAC+を使用するというわけだ。
そしてCoreを搭載したいわば母艦として使用するMacに加え、Roonのバージョン1.2で追加されたRoonBridgeの機能を試すためにもう1台のMacを使用した。
PlayPointは、exaSound社のネットワークオーディオ機器だ。エミライからの国内販売が予定されている。ネットワークで受けたデジタル入力をexaSound社製USB-DACにデジタル出力するというトランスポートの働きをする。ボディ前面に液晶スクリーンが設置されていてタッチパネルで操作ができる。
PlayPointの特徴はネットワーク上の様々なオーディオプロトコル(通信手続き)に対応している点だ。たとえばAirPlayやMPD、uPnP(DLNA)、OpenHome、HQ Player NAA、そしてRoonである。ネットワークで使われる多様な使い方をこの1台で吸収できるわけだ。
こうした製品を“ブリッジ”と呼ぶこともある(RoonBridgeも同様な命名によるものだ)。ブリッジ製品には、他にAURALiC「ARIES」やSonore「Sonicorbiter SE」などがある(いずれも現時点で国内未発売)。PlayPointの場合は、exaSound製のUSB-DACに特化していて、電気的に分離された理想的な接続が可能だという。PlayPointは、exaSoundの高性能USB-DACをネットワーク対応させる機材と考えてもよいだろう。
IQaudio社のPI-DAC+は、小型廉価コンピューター「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」にオーディオDAC機能を追加するための増設ボードである。これは海外通販が必要だが、$39と安価なため、やはり$35のラズベリーパイと合わせて手軽にRoonのネットワークシステムを組むことができる。
ラズベリーパイというとむき出し基盤の自作マニアのものと言うような印象もあるが、PI-DAC+ではいっさいハンダを使う必要はない。また専用ケースを使うことで見た目も悪くはない。ラズベリーパイの世界も拡大し、進化しているということだろう。
■3つのシステム構成でRoonを聴く。DLNAとの音質比較も実施
試聴には音元出版の試聴室を使用した。今回の試聴システムは、プリアンプ:アキュフェーズ「C-3850」、モノラル・パワーアンプ:アキュフェーズ「M6200」(2台)、スピーカーシステム:TAD「TAD-E1」という構成だ。
またNASはアイ・オー・データのfidata「HFAS1」を使用している。HFAS1はRoonでも、後述のDLNAの試聴でも使用している。コントロールはiPhoneの「RoonRemote」アプリを使用した。USB-DACはexaSound社のe28mk2を使用。これらはすべての試聴で共通である。
<試聴1> Mac + e28 mk2(Roonの基本構成で聴く)
まず比較のためにMacのUSB端子を使ってUSB-DACのe28を接続して音を確かめた。試聴曲はLINNのハイレゾ音源のほかにCD品質の音源をいくつか使用した。
これがもっともシンプルなRoonの形態であるといえる。USB-DACを使って容易に組むことができ、簡単な操作で強力なRoonのライブラリを使うことができる。
なおRoonにおいては機器の接続を変えた際にはシグナルパスの確認をすることを勧める。これによってRoonが期待通りに動作しているかどうかの確認をすることができる。これは下段の再生中の曲名表示の右にある光点をクリックすることで可能だ。 表示は以下の3種類がある。3が最も品質が高いことを示している。
1. 黄色: Low Quality (低品質)
2. 緑: High Quality (高品質)
3. 明るい紫: Lossless (最高品質)
接続した際に自分ではロスレス(ビットパーフェクト)だと思っていても、表示が緑の点になっているときはなにか問題のあることを確認した方が良い(OSのミキサーを挟めてしまっているなど)。