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<山本敦のAV進化論 第93回>

どれを選べばいい?「定額制&無料VODサービス」16社の特徴を徹底解説!

公開日 2016/06/09 10:30 山本 敦
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スマートテレビやモバイル端末、PCやゲーム機などマルチデバイス視聴に対応。4K高画質作品がまだ提供されておらず、HD(720p)どまりなのが4Kテレビユーザーには残念な要素だ。

PS4などからも利用可能

野球中継や音楽コンサートなど生配信コンテンツが充実する。また先日、米グーグルが開発者向けカンファレンスで発表したVR向けプラットフォームの「Daydream」にHuluやNetflixがいち早く対応する意向を示したことにも注目したい。

フジテレビ「ノイタミナ」枠の作品など、親会社である日本テレビ以外の作品も取り揃えている

いま話題のVRヘッドセットで楽しむためのコンテンツはメーカーが独自にプラットフォームの整備やコンテンツ集めを進めているが、ここにVODサービスのプロフェッショナルであるHuluやNetflixが加わっていくことで、内容・画質ともに見応えのあるVR作品が登場する期待感も高まってくる。


■広がる4K/HDR対応のVODコンテンツ

ブロードバンド環境を活かしたVODプラットフォームは4Kコンテンツとの相性がとてもよい。ひかりTVやNetflixなどがVODによる4Kコンテンツの拡充に注力してきたことで、「4Kテレビを買っても、4Kで見られるコンテンツがない」という時代はもはや過ぎ去った。

NTTぷららの「ひかりTV」は最も積極的に4Kコンテンツを追加しているプラットフォームのひとつだ。ひかりTVのコンテンツを利用するためには、フレッツ光または光コラボレーション事業者が提供する光アクセスサービスのインターネット回線のほか、ひかりTVチューナーを内蔵する4Kテレビ、またはひかりTVが提供する外付けタイプの4Kテレビチューナーが必要になるということは覚えておこう。一部スマホ向けの4Kコンテンツも提供されているが、対応する端末が現時点でNTTドコモの「Xperia Z5 Premium」しかないため、その勢いはやや鈍化している。

ひかりTVの場合、4K作品の視聴にあたって追加料金は不要。見放題のコンテンツだけでなく、TVOD(都度課金制動画配信)の作品数も充実している。4K/HDRのタイトル拡充にも力を入れており、先行するHDR10のほか、Dolby Vision方式の4K/HDR映像もまもなく出揃ってきそうだ。

今後はSPEの作品も4K/HDRで配信予定

国内ではインターネット対応テレビの草創期から動画配信を提供してきたアクトビラも、今では4K高画質の「4Kアクトビラ」を対応する薄型テレビに配信している。40Mbps以上の速度が出ていれば、利用するインターネット回線はどこでもOK。テレビなど視聴機器をインターネットにつなぐだけで、基本利用料や会員登録は不要。ただし一部作品には有料のものがある。

アクトビラでも4Kコンテンツを配信

ケーブルテレビのJ:COMもSVODモデルの見放題サービスの拡大に力を入れている。月額933円の「J:COMオンデマンド メガパック」では約8,000本以上の作品が見放題で楽しめるが、何よりまずJ:COM TVのサービスに加入していることが条件になるので、自宅で既にJ:COMのテレビやインターネットなど生活インフラを利用している方は追加を検討してみてもいいかもしれない。

J:COMが独自につくる4Kコンテンツも数が揃いはじめている。視聴するためには専用のセットトップボックス「4K Smart J:COM Box」が別途必要。月額1,300円のオプションサービスだ。4K作品の中ではハリウッド映画のほか、オリジナル時代劇、5.1chサラウンド音声付きのTHE世界遺産シリーズなどが人気を集める。

4K Smart J:COM Box

VODというテーマからは外れるが、スカパー!も4Kのプレミアム放送「スカパー!4K」に力を入れており、多彩なジャンルのコンテンツを揃えている。「スカパー!4K総合」と映画中心の「スカパー!4K 映画」のほか、受信環境があれば無料で視聴ができる「スカパー!4K 体験」チャンネルが3つの基幹プログラム。

テレビ向けの4K放送を楽しむためにはスカパー!プレミアムサービスチューナーを搭載する4Kテレビに、アンテナかまたは光回線など視聴環境を整える必要がある。「スカパー!4K 総合」はスカパー!のチャンネルやパックセットなどを契約すれば無料で楽しめる。一方のスカパー!4K映画は見たい番組を「1日単位」で購入して、料金を後払いで支払うという独自の「PPD(ペイパーデイ)」スタイルを採っている。


■VODサービスは“得意ジャンル”で選ぶ

スポーツやアニメ、海外ドラマにアダルトなど、サービスプロバイダーが得意とするジャンルに注目して、それぞれにリッチなコンテンツを満喫するのもVODサービスとの正しい付き合い方とも言える。

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