【特別企画】ネットワーク未経験者を土方久明がナビゲート
読者が体験レポート!DELAのNAS「N1A」でネットワークオーディオに挑戦
CDもアナログも楽しいけれど、ネットワークオーディオってどうなんだろう? ここでは、ピュアオーディオの達人で、ネットワークだけ未だ導入していない方を訪ね、ご体験いただくという訪問企画を行った。今回は自転車競技のアスリートでもあるオーディオファイル、班目秀雄さん宅をご訪問。土方久明氏がナビゲートする。
本日お伺いした班目氏は、自転車競技で東京オリンピックに出場し、その後監督としても活躍してきたアスリート。現在はその情熱を後進の指導とオーディオに注いでいる。氏の部屋に入って驚いた。素晴らしいオーディオ環境だ。立派な機材をお使いで、電源やアクセサリーも適材適所に物量と工夫が投入されている。
スピーカーはアバンギャルドDUO、プリアンプはオクターブHP500SE、パワーアンプはマークレビンソンNo20.5Lを4台、ブリッジ接続。ソ―ス機器はプレイバックデザインズのCDプレーヤーMPS-3、そしてトーレンスのアナログプレーヤーTD124。ケーブルひとつひとつ、テンションがかからないよう引き回しされ、電源タップは鉄粉の重しで防振対策されている。
部屋に入った時、CDからジャズが再生されていたのだが、その音がすこぶる良い。DUOがウェルフロートボードに載っている効果か、ベースの弾力、リアルさが両立している。どこをとってもアスリートらしく無駄のない洗練されたシステムだ。
そんな環境を実現している氏が、ハイレゾを聴いていないという。以前より、仲間がネットオーディオに取り組んでいるのを見て、取り残されてはいかん、教えてくれよ、と言われていたのだった。この体験企画の話が来た時、即刻、氏を思い出してアポをとった。
最近はバッファローのおかげでネットワークオーディオが実にシンプルになった。今回は、ミュージックサーバーDELAのN1Aを班目氏のCDプレーヤーにUSBで直結するだけ。
おそるおそるiPadの操作画面を触る班目氏。ジャズでジャンル検索するとアルバム画像が現れ、曲選びへ。テストもしていないのにN1Aの動作は安定していて、あっけないほど簡単に音が出てきた。CDリッピングした音から聴いてもらう。気持ちの良いハイファイサウンドだ。
続いて班目氏が好きなジャズヴォーカルのハイレゾを再生。操作性の良さと共に、その音のクオリティにかなり驚かれている様子。すぐに操作にも慣れ、好みの音源を続けざまに再生した。「思ったより、簡単に操作できますね。しっかりいい音が出ているし、便利だよね。CDやアナログ盤だと、あれ、どこ行ったっけ、となるけれど、これなら、おーいって呼べば出てきてくれる」
美音だねぇ、とつぶやきながら再生を続ける中で氏がもっとも興味を示したのがDSD再生だった。「力強さもある。すごくいい」。2.8から5.6MHzにするとさらに滑らかに。低域も伸びた。「この音源はどうやってこの中に入れたの?」「僕がリッピングしたりしたものです。せっかくなのでリッピングもやってみましょうか。実はN1Aは、パソコンを使わなくてもリッピングできるようになったんです」ということで、手持ちのCDドライブをN1AにUSB接続しディスクをセット。
すると、アルバム名や曲名などのタグ情報がN1Aのディスプレイに現れた。「リッピングを開始しますか」と聞かれるままにボタンを押していくと、読み込み中のバーが現れ瞬く間にリッピングが完了。
「なかなかとっつきにくかったけど、これはトライしていかなくちゃと思いますね」と目を輝かせる班目氏。自転車競技は一歩一歩、技術を積み重ねていくことが大切なのだそうだが、氏のオーディオシステムもまた、着実な進化を遂げていきそうな気配だ。
最後に、バッファローのネットワーク製品群についてもうひと言。これまでならルーターとNASの設定、ネットワークがつながらないトラブルと闘うことが多かったのが、今回は初期設定はまるで要らず、最後までパソコンは鞄から一度も出さずに導入できた。これは、どなたでも導入できると言い切れる。まだお試しいただいていない方は、オーディオ少年に戻ったつもりでぜひチャレンジしていただきたい。
【DELA及びBuffaloのネットワークオーディオ関連製品の問い合わせ先】
バッファローサポートセンター
TEL/0570-086-086
(企画協力:メルコシンクレッツ株式会社)