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従来機と一線を画す格調高いルックス

ティアックの最上位ポタアン「HA-P5」レビュー。小型ボディに凝縮した機能を総検証

公開日 2016/06/20 10:39 中林直樹
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多機能なHA-P5。そのこだわりを詳しく知る

なおトップパネルには入力された信号のサンプリングレートを知らせるLEDのインジケーターが採用されている。また、ボリュームノブの周囲にもインジケーターが配置され、バッテリーの残量を5段階で示してくれる。

LEDのインジケーターで出力サンプリング周波数が確認できる

ボリュームノブの周囲にもインジケーターを配置。バッテリー残量を5段階で表示する

マスタークロックは44.1kHz系と48kHz系それぞれに用意し、正確かつジッターを抑えたDA変換を狙う。また、回路基板もデジタル系とアナログ系を分離してレイアウトになっている。このように、ハイエンドオーディオにも引けを取らない発想が盛り込まれているのも特徴だ。

アナログ部では、ヘッドホンアンプをプッシュプル回路とオペアンプによるディスクリート構成としたことも見逃せない。ノイズを極力まで抑え込み、スペック上では110dBという優れたS/Nを実現している。またオペアンプにはHA-P90SDと同様にOPA1602を搭載。さらに電源部の強化などによって、32Ωでは160mW+160mW、600Ωでも30mW+30mWという高出力を獲得。幅広いタイプのイヤホン/ヘッドホンに対応する。

デジタル入力は、光デジタル/同軸デジタル/USB(A及びmicro B)を装備。USB-A端子はiOS端末とのデジタル接続が可能で、USB Lightningカメラアダプターを使うことなくダイレクトに信号を入力できる。同社から無料で配布されているアプリ「TEAC HR Audio Player」を使用すれば、たとえばiPhoneからでもDSD 5.6MHzのファイルをネイティブ再生可能だ。

側面に入力切替スイッチなどを配置

入力端子部

なお、Androidやパソコンなどからのデジタル信号はmicro B端子で受ける仕様としている。その他、アナログ入力やボリューム回路をスルーして外部のアンプなどに信号を送れるアナログライン出力も搭載している。また、ボリュームノブはボディーとスムーズにつながるよう取り付けられており、扱いやすいだけでなく、適度な重さもあって誤操作も起こしにくい。

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