[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第159回】パナソニックお洒落ヘッドホンの新旧“ 神7!”を対決させてみた
▼RP-HTX7
さて続いては本命の「RP-HTX7」実売目安4,200円。製品紹介ページに掲載されているポイントは次の3点のみだ。
■プロ用スタジオモニターとして実績のあるドーム型ハウジングを採用
■高効率ネオジウムマグネットを使用した直径40mmユニットを採用
■ヘッドバンドにピアノ線を採用した堅牢で軽量な密閉型ヘッドホン
このモデル、そういうところ(新技術がどうとか)で勝負しませんから!という強い意志を感じさせるシンプルさ。ならばこちらとしてもそこはスルーして進めよう。
2006年当時のヘッドホンとしてまさに異色と言えるのが、豊富なカラーバリエーション展開。全5色、どれもレトロな温かみがある。
そのカラバリをまとったハウジングの素材は不明だが、造形も質感も好ましい意味での「ブリキのおもちゃ」のような雰囲気。「ブリキのおもちゃ」という喩えがリアルに通じる世代もいまや少ないだろうが、「良質なあえてのチープ感」みたいな感じで受け取っていただければと思う。
ヘッドバンドは前述のようにピアノ線。このシンプルさ、メッキの質感も全体の雰囲気作りに一役買っている。
イヤーパッドとヘッドバンドは2016年基準で言うと硬め薄め。ピアノ線ヘッドバンドの側圧も強めなので、装着感はややハードだ。
しかしイヤーパッドは耳に乗らず綺麗にすっぽりと耳を覆うアラウンド型なので、不快なほどの圧迫とは僕は感じなかった。なおこちらも折りたたみ機構はなし。