【特別企画】アプリの使い勝手もレポート
あのヤマハによる音楽配信サービス『mysound』がついにハイレゾ開始!その全貌と特長を徹底調査
また、今後は上記のようにヤマハ所属アーティストの独占音源の予定もあるほか、「独占ではない場合でも、他社より半年や1年先行しての配信といったケースもあり得る」(同社コンテンツ配信部 営業戦略グループ 長谷川龍一氏)とのこと。
参考までに、すでにハイレゾでの楽曲配信の実績があるヤマハ所属アーティストとしては、上原ひろみなどが挙げられる。また、ハイレゾの実績はないものの、中島みゆきもヤマハの所属だ。独占/先行配信を行うか、そもそもハイレゾ配信を行うかなどといった今後の予定はまったくの未定とのことだが、音楽ファンとしてはどうしても気になってしまうところではある。
サービスは入会したコースに応じて毎月付与されるポイントで楽曲を購入するというスタイルで、一番手軽なコースでは300円(税抜)から始めることができる。ただ、ハイレゾ音源はおおよそ1曲400〜600ポイント(※1ポイント1円相当)ほどであるため、月額500円(税抜)で540ポイントを得られる「500コース」以上を選んでおいたほうがいいだろう。
ちなみに、11月末までは入会初月にボーナスポイントがもらえるキャンペーンも展開されている(例えば500コースだと通常の倍の1080ポイントが得られる)。今回のハイレゾ配信開始をきっかけに本サービスへ興味を持ったのなら、このキャンペーンを利用するのがオススメだ。
■最大192kHz/24bitのFLACファイルで展開
mysoundで販売されるハイレゾ音源は、最大192kHz/24bitのFLACのみで、WAVやDSDなどは現時点では用意していない。「基本的にスマホアプリからの楽曲ダウンロードになるため、ファイルサイズの小さいFLACのほうが利便性があるだろうと判断した」(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス システム技術部 配信システムグループ 課長代理 大原高広氏)という。
先進層のオーディオファンはこの点に少々不満を覚える人もいるかもしれないが、「ハイレゾが欲しいならFLACを買えばいい」というシンプルさは特に初心者にとっては分かりやすい。
もちろん、FLAC以外の形式でのハイレゾ配信の可能性がゼロなわけではない。「まずはFLACからスタートし、ユーザーの反応を見ながら今後の対応を検討していく」(大原氏)とのことだ。
■ハイレゾ再生機能も完全無料で使えるアプリ「mysoundプレーヤー」
楽曲の購入やダウンロード、楽曲の再生などは、スマートフォン用アプリ「mysoundプレーヤー」を通して行う。楽曲の検索、購入、ダウンロード、そして再生までをスマートフォンだけで完了できるわけだ。パソコンでの楽曲ダウンロードはできないが、ユーザーの反応を見ながら今後の対応を検討するという。