【特別企画】折原一也&鴻池賢三が同社4Kサービスの魅力に迫る
4K/HDR時代を牽引する注目サービス「ひかりTV 4K」を評論家2名が体験!その本気度を見た!!
■AVファンにおける魅力は“クオリティ"と“バラエティ"
AVファンにとってのひかりTV 4Kの魅力を言えばズバリ、作品の“クオリティ"と“バラエティ"だと言えると思う。ひかりTV 4Kは、HEVC圧縮による4K/60p信号で提供されていて、転送レートは約30Mbpsを誇る。
また前述したように4Kは約1000本、HDR作品はソニー・ピクチャーズの映画を中心に20本を提供中である。HDR作品の中には『エリジウム』や『アフター・アース』など、まだUltraHDブルーレイでもパッケージ化されていない映画もラインアップされている。バラエティ豊かな4K作品がハイクオリティな信号で家庭にやってくるのだから、AVファンが楽しまない手は無い。
実際に提供されている4K作品を最新の4Kテレビで視聴してみた。「行ってみたい!人気動物園」、「行ってみたい! 人気水族館」は、誰もが知っている動物たちを4K/HDR映像で切り取った短編作なのだが、目に飛び込む動物たちの表情はハッとするほどに生々しい。明部から暗部まで色乗りが芳醇で、まるで撮影時の空気感まで感じさせてくれる程だ。新作という「日本刀男子! 竜馬の愛刀を追って」も、キラリとしたピークと刃紋の微妙な色彩と階調がHDRの魅力を上手く伝えてくれる。
■ドルビービジョンを使った4K/HDRサービスも開始
そんなひかりTV 4Kサービスに今年8月、AVファンが注目する新たな魅力が加わった。それが「ドルビービジョン方式による4K/HDR VODサービス」の開始だ。本誌読者であればご存じの方も多いと思うが、ドルビービジョンは12bit階調を特徴とした高品位なHDR方式の1つである。
今回の取材では、ドルビービジョン方式でグレーディングされた「Red Bull X-Fighters World Tour Stop Abu Dhabi 2015」をLGエレクトロニクス社の有機ELテレビ「OLED 55E6P」で視聴することが出来た。モトクロスバイクのフレームが放つ金属の光沢感、ヘルメットの煌めき、スポットライトの光線やユニフォームの質感描写に目を見張る。
SDRでは判別できなかった競技を見守る観客の表情までが、階調豊かに浮かび上がる。HDRが与える視覚的効果の大きさを改めて感じると同時に、このような良質なコンテンツが配信で楽しめるサービスの到来を素直に嬉しく思った。
ひかりTV 4Kを取材し感じさせられたのは、ひかりTV 4Kの魅力である“クオリティ"と“バラエティ"を支えているのは担当者らのパッションだということだ。配信という機動力を最大限に活かし、今後も良質な品質とコンテンツで映像ファンの心を捉えてくれるに違いない。