【特別企画】台座スピーカー「HT-XT2」とともに折原一也がチェック
ワイヤレスで映画も音楽も高音質に!ソニーの新サウンドバー「HT-CT790」の魅力を探る
なお、テレビを壁掛けで使っている場合、もちろん本機も壁掛けで使用することができる。その際には自動的に“壁掛けに最適な音”へと設定が切り替わる設計なので安心して導入できる。
基本的なデザインは前モデルから引き継いでいるが、内部のスピーカー構成は変更。総合出力は100W+100Wと変わらないが、2ウェイスピーカー構成からフルレンジスピーカー+ディフューザー構成へと変更した。なお、ワイヤレスで接続できるサブウーファーには160mmコーン型ユニットを搭載している。
一方の「HT-XT2」は、シンプルな台座タイプ。サブウーファーも内蔵するため省スペースにシアター環境の構築が可能だ。
こちらは耐荷重が前モデルの30kgから40kgに向上。スピーカー構成は前モデルがフルレンジだったのに対し、今回は2ウェイに変更。内蔵サブウーファーも以前は100mm径を2発だったものを、120mmを1つに変更し、2ウェイ構成に合わせてチューニングを最適化している。
そのほか両機ともアンプ部にはフルデジタルアンプ「S-Master」を搭載。フロントのみで豊かなサラウンド空間を創出する「S-Force PROフロントサラウンド」など、上位機種で人気を集める機能も多く引き継いでいる。
なお、サウンドバーという製品はBD、特に最近は4K/HDRの映像信号を収録した「UltraHD Blu-ray」を再生するプレイヤーにも接続するため、最新映像フォーマットへの対応も求められる。その点、HT-CT790は4K/HDR信号のパススルー伝送に対応しているので安心だ。
加えて、HT-CT790には4K/60p 18Gbps対応という最高スペックのHDMIケーブルまで付属。どんな機器、どんなハイエンドのAVファンでも使えることも安心して選べるポイントだ。
■音質レビュー:「劇場さながらのサラウンド空間を再現」
では、そんな新モデルの音質はどうなのか。HT-CT790でUltraHD Blu-ray版『アメイジング・スパイダーマン2』を視聴してみると、HDRの高輝度な美しい映像とともに、劇場さながらのサラウンド空間が再現される。
チャプター7、タイムズスクエアで怪人エレクトロと対峙するシーンでは、周囲を野次馬に囲まれた雑踏の音の包囲感、そして、エレクトロが巨大スクリーンで変わり果てた自分の姿を見る最中にスパイダーマンが登場するシーンに鳴る、緊迫感を盛り上げるBGMまでも、空間の広がりとともに音楽的なテンポの良さを伝える。