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<山本敦のAV進化論 第113回>

【レビュー】Spotify再生を “ボタン一押し” で。ボーズ「SoundTouch」との連携をさっそく試した

公開日 2016/11/02 12:11 山本 敦
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■ボーズのアプリとスピーカーでSpotifyがもっと手軽に

日本でも使えるようになった!ボーズ「SoundTouch Systems」が対応するSoundTouchアプリとSpotifyの連携機能を試すのが今回のテーマ

世界最大級の音楽ストリーミングサービス「Spotify」が日本に上陸してから1ヶ月が経った。真っ先にアカウントを取って使っていた方は、そろそろプレミアム版のトライアル期間が終わる頃ではないだろうか。

ボーズのネットワーク対応ワイヤレススピーカーシステム「SoundTouch 10 Wireless Speakers」を使ってSpotify関連の機能をテストする

他のサービスと比べて良いところ、もの足りないところも見えてきたと思うが、スマホ単体だけでなく、オーディオ機器と連動させながら楽しむSpotifyの魅力についてはまだ未知な部分が多いように筆者も思う。今回はボーズの「SoundTouch Systems」のモバイルアプリが搭載するSpotify連携機能を深く掘り下げながら、オーディオ機器とSpotifyの関係を考えてみたい。



今回のテストのために用意したのはボーズのネットワーク対応ワイヤレススピーカー「SoundTouch 10」だ。サイズは小さめのブックシェルフスピーカー1本ぶんだが、10畳前後のリビングに心地よい音楽を満たす十分なパワーを持っている。

背面にバスレフポートを搭載。壁寄せ設置すればしっかりとパワフルな低域を再生してくれる

Bluetoothでつないだスマホやタブレットに保存した音楽をワイヤレスで聴いたり、Wi-FiでホームネットワークにつないでNASやPCに保存した音楽ファイルが再生できる。インターネットラジオにも対応した。

コンパクトなので部屋から部屋へ持ち歩くのも苦にはならないし、複数台のスピーカーを揃えてグループ化すれば、宅内の別々の部屋で同じ音楽を鳴らすマルチルームリスニングも可能だ。これらの機能をSoundTouch 10で便利に使うために用意された「SoundTouchアプリ」が、今回のレポートの主役だ。

■連携機能の使い方は? 何が便利?

SoundTouchアプリは、モバイル端末はiOS/Android、PCはWindows/Mac、それぞれのプラットフォームを対象に無料配信されている。アプリからSoundTouch 10本体の電源を起動することができるので、上手に使いこなせば本体に付属するハードリモコンは要らなくなる。今回はソニーモバイルの最新スマートフォン「Xperia XZ」をペアリングし、Androidアプリの使い勝手を中心に色々試した。

Xperia XZにSoundTouchアプリをインストール。Spotifyのプレミアム版アカウントにログインすると連携機能が使えるようになる

Mac版のSoundTouchアプリの画面

アプリは、ボーズのホームシアターシステムやパーソナルオーディオシステム「Wave SoundTouch music system IV」などの製品でも広く使える。

スマホアプリが完全なリモコンなるので、SoundTouch 10に同梱されるリモコンは残念ながら出る幕がなくなってしまう

SoundTouchアプリ(写真左)のSpotify連携中に再生されている楽曲は、別の端末から同じアカウントでSpotifyアプリにログインするとそのまま表示される

リリースされてからしばらく経つが、実はSpotifyなど音楽ストリーミングサービスにつなげる機能は前々から実装されていた。今秋まで日本でSpotifyがスタートしていなかったため、機能をアクティベートできなかったが、今回それが解禁されたというわけだ。ちなみにアプリとSpotifyの連携は、海外ではアメリカなどで先行スタートしている。

いろんな音楽サービスと連携しているものの、日本でまだローンチしていないサービスが大半。Spotifyは日本上陸とともに使えるようになった

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