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<山本敦のAV進化論 第113回>

【レビュー】Spotify再生を “ボタン一押し” で。ボーズ「SoundTouch」との連携をさっそく試した

公開日 2016/11/02 12:11 山本 敦
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面白そうなので「現世のフィーリング」を選んでみる。続いて曲調を「アップ」「ゆったり」「おまかせ」の3種類、トラック数を20/50/100の3つのボリュームから順に決める。

今回は「アップ」の「50曲」で作ってみた。ユーザーが決定する項目はこれだけ。とてもシンプル。わずか2〜3秒で洋楽を中心に多彩なワールドミュージックを集めた全54曲のプレイリストが完成した。

出揃った楽曲が気に要らなかったら「やり直し」を選択し、心ゆくまで繰り返し生成すればいい。筆者としては何度やっても邦楽が選ばれなかったところに不満が残ったが、日本国内ではまだSpotifyがスタートしたばかりだからだろう。徐々にサービスが浸透してくれば、そう遠くない将来に邦楽も加わるはずだ。

満足できるプレイリストができあがったら、任意の名前を付けてプリセットのリストに登録しておけば何度でも繰り返し聴ける。ユーザーのSpotifyアカウントにそのまま登録されるところが、ボーズ単体ではなくSpotifyと共同開発した機能であることをうかがわせる。

生成されたプレイリストに名前を付けて保存。Spotify本体の方のMY MUSICのプレイリストにもそのまま加わる

■スマホではなくSpotify対応スピーカーで音楽を聴くメリットとは?

電車で移動中の時間など外出先でスマホやタブレットを使ってSpotifyを聴いていると、次に聴きたい曲を探したりせわしなくアプリをいじってしまうが、自宅でオーディオシステムを使って聴くとなると、ゆったりとSpotifyを使えるように自然となってくる。プレイリストを流しっぱなしにしてBGM的に聴く機会が増えるので、未知の音楽との出会いも広がる。

筆者がふだんよく家で聴いているドイツのインターネットラジオは、30分から1時間単位で同じ曲が何度もかかったりするので、ずっと聴いていると飽きてくるが、SoundTouchアプリのプレイリストジェネレーターは全く違う曲が最大100曲前後も並ぶプレイリストを作ってくれる。

気になった楽曲はアーティストやタイトルが確認できるし、Spotifyアプリに飛んで「アーティストに移動」すれば、アーティスト情報を深掘りしながら音楽の知識が深められる。おかげで普段はあまり聴かない音楽ジャンルのアーティストが、Spotifyの「MY MUSIC」リストにどんどん加わっている。

プレイリストを再生中に気になった曲があればある程度の詳細が調べられるほか、Spotifyアプリに移動して他の作品も深掘りできる

アプリのSpotify連携はSoundTouchシステムの魅力を格段に高めてくれる機能であることは使い込むほどに実感できる。プレミアム版だけでなく、無料版のSpotifyとも連携できればなお嬉しいのだが。

またボーズには今後も、国内で先行するAWAやLINE Music、レコチョクBestなど邦楽のカタログが充実する音楽ストリーミングサービスとのパートナーシップも広げてもらいたい。“成長するアプリ”と連携するSoundTouchシステムには、間違いなく今以上の注目が集まるだろう。

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