[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第174回】高橋敦の“超”個人的注目アイテムランキング『ポタフェス2016冬』編!
■お待たせしました、いつものランキング風のアレ「ポタフェス2016冬」編です
編集部による膨大なレポートとは別枠で、筆者の個人的な視点からポータブルオーディオ系イベントで見かけた注目アイテムを何となくランキング(っぽく)紹介していく“いつものやつ”、今回は「ポタフェス2016冬」編だ。それでは早速、第5位から発表!
【第5位】ロシアで赤くてプラウダなイヤホン
ロシアンイヤホン&ヘッドホンといえば、Fischer Audio社孤軍奮闘という感じだったのだが……ヤバいの来た!
STEREO PRAVDA SB-7。ステレオプラウダという読み方で良いのだろうか…?その時点で謎だが、とにかくこの「SB-7」というイヤホンの何がヤバいのかというと、何がというか、どう見ても、ヤバい。
BAドライバーをできるだけ同軸に寄せて配置し、音の流れをストレートに近付けた結果だろうか?その理想的なドライバー配置という骨格にチューブを被せただけのような外形と外観、長さや太さ。さらにはイヤーピースも、何かしらの強い意図があるのだろう、交換不能の固定式だ。米国から移住して来た方が湯河原で完全自作しているというBlack Catケーブルも極太。
なおBlack Catの方は、別のブランド名「Lovecraft」でプラグも自作しているとのこと。ラブクラフト……このイヤホンのルックスに妙にマッチする宇宙的恐怖を感じさせる響きだ。
そういった造りなので、装着感の相性問題は強烈に出る。僕には全くフィットしなかったので音についての印象は何とも言い難い。しかし、装着感や外観をこれほど度外視してまでこの形にこだわったからには、それを上回るメリット、フィットした場合の音の素晴らしさはあるはずだ。あると信じたい。
参考出品とのことなので次に試聴できる機会がいつになるのかわからないが、見かけた際には試してみてほしい。もしもあなたの耳にフィットした場合には、体験したことのない未知の音の世界への呼び声が聴こえてくるかもしれない。
【第4位】一発屋では終わらない!MUIX新型登場!
フラットサウンドとアクティブべースの二つのチューニングをレバーで切り替えて使えるエントリークラスイヤホン「IX1000」、そして普通に好バランスのエントリークラスイヤホン「IX3000」で、鮮やかなデビューを果たしたMUIX。
その両モデルが素晴らしすぎたので「次どうするんだろう?」という不安を僕が勝手に抱えていたブランドでもあるのだが、それは杞憂だったかと思わせてくれるような新モデル「IX5000」が参考展示されていた。
個性的な技術や機能を投入するわけではなく、オーソドックな設計を突き詰めることで音質を高め、チューニングに力を入れたモデルのようだ。IX1000ではなく、IX3000の方の上位という捉え方が良いだろうか。
現時点でのサウンドは、どっしりとした低音、全体のしっとりとした滑らかさが印象的。重心も感触も落ち着いた雰囲気だ。ヘヴィなエレクトリックビートに女性ボーカルが乗るような曲に特に合うのではないかと感じた。最終的な価格次第ではあるが、おそらく十分なコストパフォーマンスを発揮するモデルになってくれるだろう。
IX1000には定番としてそのままの形で長らく継続してほしい。しかしメーカーとしての活力を維持していくためには新モデルの開発、それへの市場からのフィードバックが必要だ。そういった意味からもこのIX5000には期待したい。
編集部による膨大なレポートとは別枠で、筆者の個人的な視点からポータブルオーディオ系イベントで見かけた注目アイテムを何となくランキング(っぽく)紹介していく“いつものやつ”、今回は「ポタフェス2016冬」編だ。それでは早速、第5位から発表!
【第5位】ロシアで赤くてプラウダなイヤホン
ロシアンイヤホン&ヘッドホンといえば、Fischer Audio社孤軍奮闘という感じだったのだが……ヤバいの来た!
STEREO PRAVDA SB-7。ステレオプラウダという読み方で良いのだろうか…?その時点で謎だが、とにかくこの「SB-7」というイヤホンの何がヤバいのかというと、何がというか、どう見ても、ヤバい。
BAドライバーをできるだけ同軸に寄せて配置し、音の流れをストレートに近付けた結果だろうか?その理想的なドライバー配置という骨格にチューブを被せただけのような外形と外観、長さや太さ。さらにはイヤーピースも、何かしらの強い意図があるのだろう、交換不能の固定式だ。米国から移住して来た方が湯河原で完全自作しているというBlack Catケーブルも極太。
なおBlack Catの方は、別のブランド名「Lovecraft」でプラグも自作しているとのこと。ラブクラフト……このイヤホンのルックスに妙にマッチする宇宙的恐怖を感じさせる響きだ。
そういった造りなので、装着感の相性問題は強烈に出る。僕には全くフィットしなかったので音についての印象は何とも言い難い。しかし、装着感や外観をこれほど度外視してまでこの形にこだわったからには、それを上回るメリット、フィットした場合の音の素晴らしさはあるはずだ。あると信じたい。
参考出品とのことなので次に試聴できる機会がいつになるのかわからないが、見かけた際には試してみてほしい。もしもあなたの耳にフィットした場合には、体験したことのない未知の音の世界への呼び声が聴こえてくるかもしれない。
【第4位】一発屋では終わらない!MUIX新型登場!
フラットサウンドとアクティブべースの二つのチューニングをレバーで切り替えて使えるエントリークラスイヤホン「IX1000」、そして普通に好バランスのエントリークラスイヤホン「IX3000」で、鮮やかなデビューを果たしたMUIX。
その両モデルが素晴らしすぎたので「次どうするんだろう?」という不安を僕が勝手に抱えていたブランドでもあるのだが、それは杞憂だったかと思わせてくれるような新モデル「IX5000」が参考展示されていた。
個性的な技術や機能を投入するわけではなく、オーソドックな設計を突き詰めることで音質を高め、チューニングに力を入れたモデルのようだ。IX1000ではなく、IX3000の方の上位という捉え方が良いだろうか。
現時点でのサウンドは、どっしりとした低音、全体のしっとりとした滑らかさが印象的。重心も感触も落ち着いた雰囲気だ。ヘヴィなエレクトリックビートに女性ボーカルが乗るような曲に特に合うのではないかと感じた。最終的な価格次第ではあるが、おそらく十分なコストパフォーマンスを発揮するモデルになってくれるだろう。
IX1000には定番としてそのままの形で長らく継続してほしい。しかしメーカーとしての活力を維持していくためには新モデルの開発、それへの市場からのフィードバックが必要だ。そういった意味からもこのIX5000には期待したい。