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早くもベストセラーの予感!?

発売前から話題沸騰!iFi-Audio初のBluetooth対応デジタルハブ「nano iOne」を聴く

公開日 2017/04/21 14:38 高橋 敦
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■スマホからの音をiFIクオリティで聴く
その用途の中でも最も注目されるのはやはり、Bluetoothを利用してスマートフォン等と据え置きシステムを接続する使い方になると思う。この記事では特にそこを見ていこう。

例えば、「定額ストリーミングサービスはスマートフォンのアプリから利用する方が使いやすい場合も多いので、そちらで操作しつつ音声は自宅のスピーカーシステムから流したい」という使い方ができるのは現代的で便利そう。

しかしスマホの内蔵スピーカーは、当然音楽再生に常用するには向かない。そこでこのnano iOneのBluetoothレシーバー機能を利用し、デスクトップのスピーカーシステムなどにつなげば……というわけだ。

スマホのイヤホン端子、あるいはUSB端子からのOTG出力でのワイヤード接続という選択肢もある。しかし室内であってもワイヤレスの身軽さは大きな魅力だ。また同様の使い勝手は新たにBluetoothスピーカーを導入することでも得られるが、デスクトップやリビングにしっかりとしたオーディオシステムがすでに構築されているのであれば、それを活かした方が音質的にも有利でもあり、お財布的にも優しいだろう。

他のモデルとは異なり、側面には半透明の部分が。これにより、安定したBluetooth接続を確保

もちろん、Bluetooth接続は音質面ではボトルネックになる。しかし、特にストリーミング配信を考えた場合、その時点で音源自体が最高でもAACの320kbpsなどに圧縮されており、シビアな再生音質を求めるべきソースではない。聴き込むのではなく、良い意味で聴き流す。そういった楽しみ方にこそ合うサービスだ。そう考えるとBluetooth伝送での多少の音質ロスはさしたる問題ではない。

nano iOneの基板を上からみたところ。ANCやGlobal Master Timingなど、iFI-Audioの技術を凝縮

基板裏面にはKEMETのキャパシターなど、小型のボディに高品質パーツをふんだんに投入

とはいえ聴き流していても気になるレベルで音が悪くなるようではまずいが、さすがiFI-Audio。Bluetooth云々以前の音質の基礎体力が高いおかげか、デスクトップスピーカーのGENELEC「6010B」から小さめの音量で流しているくらいならば音の荒れはほとんど気にならなかった。

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