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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第188回】今回もやります!高橋敦の「ヘッドホン祭2017春」超個人的ランキング

公開日 2017/05/02 12:56 高橋敦
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▼【第4位】4.4mm端子に普及の兆し!?

僕個人は「ポータブルプレーヤーで小型化を狙うならそもそも無理にバランス駆動回路を搭載せずシングルエンド駆動の音質を底上げしてくれた方が嬉しいし、バランス駆動用の端子は少しくらいがっしり大きくても問題なくない?」という感じで歓迎しているが、現実としてはこれまではほぼ「ソニーウォークマンシリーズのバランス駆動端子」でしかない状態だった4.4mmの5極端子。しかしより幅広くへの普及の兆しが少し見えてきた。

世界的ヘッドホンブランド、ゼンハイザーが同社次期ヘッドホンアンプ「HDV 820」への搭載を発表したのだ。

【ニュース】ゼンハイザー、4.4mmバランス端子搭載の新ヘッドホンアンプ

編集部撮影のHDV 820

編集部撮影のHDV 820の4.4mmヘッドホン出力端子周辺


編集部撮影の4.4mm端子採用意図のスライド

編集部撮影のへ……大橋彩香さん。発表イベント後半にゲスト参加

もちろん「ソニー」そして「ウォークマン」はそれ単独でも十分に影響力の大きいブランドだ。しかしそのソニーが真っ先に採用したことで逆に、「規格化っていうけど結局ソニーの独自端子みたいなもんでしょ」という印象を与えてしまっていた感もあったかもしれない。だがゼンハイザーというソニーに比肩するブランドの参入でその印象も変わってくるのではないだろうか。

またゼンハイザーのブランド力は、欧州から世界、エントリーからハイエンド、コンシューマーからプロオーディオと、様々な意味で幅広い。ゼンハイザーがこれを採用するその影響力、波及力は大きいのではと期待しておきたい。

なお実はさらっともう一社、Acoustic Researchも4.4mm 5極バランス駆動端子搭載ポータブルプレーヤー「AR-M200」を参考出展。

タッチパネルではなくAndroidでもないとのこと。動作速度やバッテリーライフなどを期待したいところだ

左から4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド、USB-C。いちばん左のネジ頭は試作機のため飛び出ているとのこと

同社既存モデルより小型かつ安価なエントリーモデルという位置付けらしいのだが……

4.4mmバランス駆動端子!
aptX HDコーデック!
USB-C!


と、今後を見据えた最新の端子&接続周りを完備。正式な動きに注目しておきたい。

▼【雑談】今回の木材
ここで一休み。木材フェチ視点からの注目アイテムを写真でさらっと紹介……

MHaudio「WAON」。8cmフルレンジ1発のデスクトップサイズスピーカー。底面にカメラ用三脚穴を備えて専用スタンドも用意

使用木材はいくつかバリエーションがあるが、展示品の中ではこのプライウッド(合板)柿渋仕上げがいちばん好みだった


KENNERTON「ODIN -Sapele」。「未公開の軍事技術を採用しているため、設計から製造までロシアでハンドメイド」という設定もよい感じだ←注)「設定」とかじゃないです

ハウジングはオイルと蜜蝋で磨き上げ仕上げたサペリ材。現代アコースティックギター界の重要ブランド、テイラーが好んで用いている木材だ

次ページ続いて第3位、第2位の発表!キンクスの名曲のアレとか

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