DAC刷新など音質も強化
“エントリー” に収まらないサウンド 。HEOSにも対応したデノンAVアンプ「AVR-X1400H」をチェック
デノンのAVアンプのエントリーモデル「AVR-X1000番台」は、充実した機能性と優れたサウンドで近年高い評価を得てきた。今回、「AVR-X1300W」の後継機として、最新モデル「AVR-X1400H」が登場した。新DACの採用などで音質を高め、HEOSによるネットワーク音楽再生にも対応と、進化を一歩進めた本機の実力を鴻池賢三氏がレビューする。
■新DAC採用・回路刷新で音質強化、新たにHEOS機能も搭載
本機「AVR-X1400H」は、昨年モデル「AVR-X1300W」(関連ニュース)の後継にあたるエントリークラスの7.2ch対応AVアンプである。
最大の進化は、デノン独自のネットワーク音楽再生システム「HEOSテクノロジー」への対応で、LANを利用した高機能なマルチルーム配信が可能になった。音楽ストリーミングサービスやネットワークオーディオなど、新しいリスニングスタイルの楽しみ方をより広げてくれる「新時代のオーディオ機器」として機能が強化されたというわけだ。
もちろんAVアンプとしての基本機能も抜かりない。7chのパワーアンプを搭載し、ドルビーアトモスおよびDTS:Xをデコードして最大「5.1.2」chのイマーシブオーディオ再生に対応。HDMI入出力は4K/60p、BT.2020やHDR10など、Ultra HD Blu-rayで採用されている信号にフル対応する。さらにHLGといった最新規格にも2017年秋を目処にアップデート対応予定など、将来にわたっても安心できる充実内容だ。
音質面ではデジタル系を刷新。2017年 AVアンプのサウンドコンセプト「Make it spectacular and magnificent(エネルギッシュで壮大なサウンドへ)」に基づき、先行した上位モデル「AVR-X6300H」(関連ニュース)、「AVR-X4300H」(関連ニュース)に迫るべく、サウンドマネージャーの山内慎一氏が徹底した音質チューニングを行った。エントリー機と思えないその注力ぶりは、内容からも音からも窺うことができる。
中でもDACチップの変更はトピックで、従来のバー・ブラウン製192kHz/24bit対応DACから、AVR-X6300H/AVR-X4300Hで採用されているAKM(旭化成エレクトロニクス)の32bit対応8chDAC「AK4458VN」に置換。本機では1基使いと上位モデル(2基使用)に対して差異はあるが、注目すべきポイントだ。
もう1つの大きな変化は、プリアンプ/ボリューム回路の刷新。Hi-Fiアンプ設計思想を踏襲し、入力セレクター、ボリューム、出力セレクターの各機能を分離してレイアウトを最適化した。特にボリュームICは、JRC(新日本無線)とデノンがAVR-X6300Hなど上位機用に共同開発したカスタム品を利用するなど、特性の改善も見逃せない。
機能性から音質関連回路に至るまで、エントリーモデルとは思えない充実ぶり。こうしたクラスを超える取り組みが出来るのは、ハイファイオーディオで長年ノウハウを蓄積し、また、AVアンプにおいても幅広いラインナップを持つ同社ならではの特権と言えるだろう。
■新DAC採用・回路刷新で音質強化、新たにHEOS機能も搭載
本機「AVR-X1400H」は、昨年モデル「AVR-X1300W」(関連ニュース)の後継にあたるエントリークラスの7.2ch対応AVアンプである。
最大の進化は、デノン独自のネットワーク音楽再生システム「HEOSテクノロジー」への対応で、LANを利用した高機能なマルチルーム配信が可能になった。音楽ストリーミングサービスやネットワークオーディオなど、新しいリスニングスタイルの楽しみ方をより広げてくれる「新時代のオーディオ機器」として機能が強化されたというわけだ。
もちろんAVアンプとしての基本機能も抜かりない。7chのパワーアンプを搭載し、ドルビーアトモスおよびDTS:Xをデコードして最大「5.1.2」chのイマーシブオーディオ再生に対応。HDMI入出力は4K/60p、BT.2020やHDR10など、Ultra HD Blu-rayで採用されている信号にフル対応する。さらにHLGといった最新規格にも2017年秋を目処にアップデート対応予定など、将来にわたっても安心できる充実内容だ。
音質面ではデジタル系を刷新。2017年 AVアンプのサウンドコンセプト「Make it spectacular and magnificent(エネルギッシュで壮大なサウンドへ)」に基づき、先行した上位モデル「AVR-X6300H」(関連ニュース)、「AVR-X4300H」(関連ニュース)に迫るべく、サウンドマネージャーの山内慎一氏が徹底した音質チューニングを行った。エントリー機と思えないその注力ぶりは、内容からも音からも窺うことができる。
中でもDACチップの変更はトピックで、従来のバー・ブラウン製192kHz/24bit対応DACから、AVR-X6300H/AVR-X4300Hで採用されているAKM(旭化成エレクトロニクス)の32bit対応8chDAC「AK4458VN」に置換。本機では1基使いと上位モデル(2基使用)に対して差異はあるが、注目すべきポイントだ。
もう1つの大きな変化は、プリアンプ/ボリューム回路の刷新。Hi-Fiアンプ設計思想を踏襲し、入力セレクター、ボリューム、出力セレクターの各機能を分離してレイアウトを最適化した。特にボリュームICは、JRC(新日本無線)とデノンがAVR-X6300Hなど上位機用に共同開発したカスタム品を利用するなど、特性の改善も見逃せない。
機能性から音質関連回路に至るまで、エントリーモデルとは思えない充実ぶり。こうしたクラスを超える取り組みが出来るのは、ハイファイオーディオで長年ノウハウを蓄積し、また、AVアンプにおいても幅広いラインナップを持つ同社ならではの特権と言えるだろう。