【特別企画】音質も他を寄せ付けない
これがUHD BDの最高画質。OPPO ユニバーサルプレーヤー「UDP-205」驚異の実力
この点をOPPO Digital Japanに訊いたところ、「現時点では、Limitedモデルの予定はない」という返答が返ってきた。その理由は、UDP-205にはBDP-105DJPL相当の工夫がすでに施されているからなのだという。
UDP-205においては、「BDP-105DJPL」で導入された“日本流”の筐体の高剛性化、低重心化、耐振動対策が最初から実施されている。具体的には、筐体を2重構造化することによる内部及び外部由来の振動の抑制、ドライブメカの取付け位置を低く設計し全体の低重心化を図った「ダブルレイヤー・レインフォースド・ストラクチャー」などだ。金属製インシュレーターも装着済みだ。実は本国のOPPO DigitalがBDP-105DJPLにおける成果をおおいに認めて、最新世代のUDP-205では、そもそもBDP-105DJPLで強化された要素を最初から盛り込んで設計されているのだという。
■HDR映像の明るさをとことん引き出しつつ、細部の色彩はニュアンス豊かに描く
まず映像ディスクの視聴から始めていく。ディスプレイについては、定評あるソニーのフラグシップ液晶テレビ「KDL-65Z9D」を使用した。AVアンプはデノン「AVR-X6300H」、7.1chサラウンドの各スピーカーは、MONITOR AUDIOの「Silverシリーズ」で統一した。
はじめに視聴するのは、4K HDRコンテンツ中で平均/ピーク輝度が最も明るいUHD BD『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だ。クリアかつ画面に貼り付いたように揺るぎない画だ。イコール、ジッターが極小ということであり、おかげで映像の立体感が凄い。メカニズムの精度が高く、先述の振動対策が有効に機能している証左だ。
KDL-65Z9Dとの相性はいいが、明暗のコンビネーションがやや強調され、有機ELに見慣れつつある目には、液晶テレビのバックライトの存在を感じさせられるほど画面に手加減無用でHDRの明るさを引き出す。しかし、炸裂する火花の瞬間的ピーク輝度がどれだけ高く眩くても、色彩が褪せずニュアンスに富んでいる。細部の色彩を疎かにしないのはBDP-105以来のOPPOのキャラクターで、4Kでも健在だ。
『マッドマックス〜』のUHD BDは何度も見ているが、小面積の被写体、例えば金属片の純度の高い光沢感は初めて見た。これは映像回路全体で高S/Nな信号品位が維持できていることを示していると言える。その一方で、映像表現上の演出として制作過程で付加されたデジタルノイズ成分については、シーンあるいは被写体毎に的確に描写される。映像固有のルックには忠実だ。
詳しくは文末で述べるが、UHD BD再生、2KのBD再生を含め、画質に関して現時点で本機と肩を並べるプレーヤーは存在しないと感じた。
音声はサラウンド情報量がけた違いで、全チャンネルで躊躇無く情報を出し切る印象。歪みが少なく、音空間が広々と大きい。しかし、低音の支えがあるので骨太で浮つかない。AVアンプで再現されるサラウンドの移動表現は淀みなく、スピーカー間の通過スピードは素早い。
■HDMIによるマルチch再生は、高S/Nで音声情報を余すことなく引き出す
2枚目のUHD BDは『ハリー・ポッター 死の秘宝 PART.1』では、音声を中心にチェックを行った。音声形式はDTS:X。イマーシブオーディオらしい音声情報を存分に引き出していることに加え、S/Nが非常にいい。HDMIは近年音質がめざましく改善されたが、本機はOPPO独自のHDMIオーディオジッター低減回路を新たに適用することで、さらに前進した感がある。ジッター歪みが極小化できたことで原音を汚れなく高い鮮度で送り出し、アクションシ―ンで音楽とSEが混み合っても音場が飽和せず、明瞭度が非常に高い。
爆発音の立ち上がりの瞬発力、切れ味、収束の早さも溜飲を下げる。神秘的なサスペンスシーンでは小音量のエレメントが明瞭に届き、響きの質、ニュアンスをしっかり湛えている。ディレクターインテンションがありのまま再現される広々と清澄な音場だ。映像音響をこれ以上引き出し再現するプレーヤーは当分作れないのではないか。
次は『シン・ゴジラ』のUHD BDを再生した。ここで注目したのは輝度信号の再現特性と階調再現だ。
UDP-205においては、「BDP-105DJPL」で導入された“日本流”の筐体の高剛性化、低重心化、耐振動対策が最初から実施されている。具体的には、筐体を2重構造化することによる内部及び外部由来の振動の抑制、ドライブメカの取付け位置を低く設計し全体の低重心化を図った「ダブルレイヤー・レインフォースド・ストラクチャー」などだ。金属製インシュレーターも装着済みだ。実は本国のOPPO DigitalがBDP-105DJPLにおける成果をおおいに認めて、最新世代のUDP-205では、そもそもBDP-105DJPLで強化された要素を最初から盛り込んで設計されているのだという。
■HDR映像の明るさをとことん引き出しつつ、細部の色彩はニュアンス豊かに描く
まず映像ディスクの視聴から始めていく。ディスプレイについては、定評あるソニーのフラグシップ液晶テレビ「KDL-65Z9D」を使用した。AVアンプはデノン「AVR-X6300H」、7.1chサラウンドの各スピーカーは、MONITOR AUDIOの「Silverシリーズ」で統一した。
はじめに視聴するのは、4K HDRコンテンツ中で平均/ピーク輝度が最も明るいUHD BD『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だ。クリアかつ画面に貼り付いたように揺るぎない画だ。イコール、ジッターが極小ということであり、おかげで映像の立体感が凄い。メカニズムの精度が高く、先述の振動対策が有効に機能している証左だ。
KDL-65Z9Dとの相性はいいが、明暗のコンビネーションがやや強調され、有機ELに見慣れつつある目には、液晶テレビのバックライトの存在を感じさせられるほど画面に手加減無用でHDRの明るさを引き出す。しかし、炸裂する火花の瞬間的ピーク輝度がどれだけ高く眩くても、色彩が褪せずニュアンスに富んでいる。細部の色彩を疎かにしないのはBDP-105以来のOPPOのキャラクターで、4Kでも健在だ。
『マッドマックス〜』のUHD BDは何度も見ているが、小面積の被写体、例えば金属片の純度の高い光沢感は初めて見た。これは映像回路全体で高S/Nな信号品位が維持できていることを示していると言える。その一方で、映像表現上の演出として制作過程で付加されたデジタルノイズ成分については、シーンあるいは被写体毎に的確に描写される。映像固有のルックには忠実だ。
詳しくは文末で述べるが、UHD BD再生、2KのBD再生を含め、画質に関して現時点で本機と肩を並べるプレーヤーは存在しないと感じた。
音声はサラウンド情報量がけた違いで、全チャンネルで躊躇無く情報を出し切る印象。歪みが少なく、音空間が広々と大きい。しかし、低音の支えがあるので骨太で浮つかない。AVアンプで再現されるサラウンドの移動表現は淀みなく、スピーカー間の通過スピードは素早い。
■HDMIによるマルチch再生は、高S/Nで音声情報を余すことなく引き出す
2枚目のUHD BDは『ハリー・ポッター 死の秘宝 PART.1』では、音声を中心にチェックを行った。音声形式はDTS:X。イマーシブオーディオらしい音声情報を存分に引き出していることに加え、S/Nが非常にいい。HDMIは近年音質がめざましく改善されたが、本機はOPPO独自のHDMIオーディオジッター低減回路を新たに適用することで、さらに前進した感がある。ジッター歪みが極小化できたことで原音を汚れなく高い鮮度で送り出し、アクションシ―ンで音楽とSEが混み合っても音場が飽和せず、明瞭度が非常に高い。
爆発音の立ち上がりの瞬発力、切れ味、収束の早さも溜飲を下げる。神秘的なサスペンスシーンでは小音量のエレメントが明瞭に届き、響きの質、ニュアンスをしっかり湛えている。ディレクターインテンションがありのまま再現される広々と清澄な音場だ。映像音響をこれ以上引き出し再現するプレーヤーは当分作れないのではないか。
次は『シン・ゴジラ』のUHD BDを再生した。ここで注目したのは輝度信号の再現特性と階調再現だ。