アプリのアップデートでradiko.jpに対応
radiko.jpに対応した「Sonica DAC」で、声優さんの番組がどこまで生々しく聴けるかチェックしてみた
OPPO DigitalのUSB-DAC/ネットワークプレーヤー「Sonica DAC」が、radiko.jpの聴取に対応した(関連ニュース)。Sonica DACの音質でradiko.jpを聴くと、どんな世界が広がるのか。声優さんのラジオ番組をチェックするのが日課である高橋敦氏に、実際にSonica DACでradiko.jpを聴く魅力を分析してもらった。
■とにかくラジオをさばかねばならない
膨大な数のアニラジ/声ラジをいかに心地よくかつ効率的に聴取していくかというのは、現代日本人のおおよそすべてに共通する悩みかと思う。かくいう僕もiPhoneのリマインダーをざっと確認してみたところ、週におおよそ30〜40番組、20時間程度はラジオを聴いているようだ。
もちろんリアルタイム聴取がベストだが、流石にそうもいかない場合もある。そこで地上派ラジオであればradikoのタイムフリー、ネット配信であればアーカイブ配信なども活用。ラジオ同士やアニメとの時間競合も起きる場合があるので、あらかじめ「誰優先」や「生放送優先」など、自分の原則を決めておくことで判断の迅速化を図ることも肝要だ。
……にしても、とにかく数が多くて時間を持っていかれるので、移動中のスマホ聴取も含めてやりくりしてもなかなかに厳しい。ラジオ聴取のスタイルやシステムについては、それをさらに心地よくさらに効率的にできる新しいものも、常に模索していかねばならないだろう。
とそこに「じゃあこれ試せ」と編集部から送りつけられてきたのが、OPPO Digitalのネットワークプレーヤー/USB-DAC「Sonica DAC」だ!
……ってこれラジオと何の関係が?
実は先日、アプリのアップデートでradiko.jpの聴取機能が追加されたのだ!
■「完璧モデル」Sonica DACがさらにradiko対応!
「Sonica DAC」はすでに大きな話題を集め高い評価を得ている。音質と機能の両面でだ。これの他にはパワーアンプとスピーカー、あるいはパワードスピーカー1組さえあれば、現在重要な音楽ソースのほとんどをカバーしそれらをひとつのアプリで操作性できる、完成度の高いオーディオシステムが完成する。
そのSonica DACにアプリのアップデートでさらなる魅力が上乗せされた。「radiko.jp」への対応だ。日本の地上波AM/FMラジオ局の多くを、Sonica DACを通してオーディオシステムで聴取できるようになったのだ!……いや正直なんで対応してくれたのか謎だが。
radiko.jpへの対応それ自体はそんな珍しいわけではない。しかし「海外ブランドの本格オーディコンポーネント」がそれに対応するのは珍しい。radikoは日本国内のラジオ放送を日本国内に向けて配信するサービス。ワールドワイドな視点からは何のセールスポイントにもならない。それどころか日本国内でもそこを理由に製品を選ぶ人はあまりいないだろう。
だがSonica DACはなぜかそれに対応!地域を越えた聴取、エリアフリーを実現する有料サービスradikoプレミアムにまで対応!なんで対応してくれたのかは謎だが有難い!
そして冒頭で述べた実力と合わせて考えれば、このモデルこそ「現在最も高音質&高機能なradiko対応オーディオ」最有力だ。
操作性もアプリで「(プレミアムの場合には地域を選んでから)選局する」だけのシンプルなもので、検索やタイムフリーなど様々な機能も搭載する本家「radiko.jp」アプリよりもむしろ普通にラジオっぽい操作感。迷いようがない。
ただし過去一週間分の番組をタイムシフト聴取できる「タイムフリー」を使いたいときはradiko.jpアプリに頼ることになる。しかしその際も、スマホとの接続にBluetoothではなくiPhone限定になるがAirPlayを使えば、ワイヤレス伝送時の音質ロスを最小限に抑えられる。Sonica DACはAirPlayにも対応しているのだ。
ということは同じく他のラジオ系アプリ、「超! A&G+」や「音泉」も可能な限りの高音質で楽しめる。現在アニラジ声ラジの大半は地上波ではなくそういったネットラジオで配信されているので、そっち系のラジオリスナーにはここも見落とせないポイントになる。
■本格オーディオで聴くradikoはここがすごい
しかし「Sonica DACこそ最も高音質&高機能なradiko対応オーディオ」には納得してもらえたとして、そもそも「ラジオって本格オーディオで聴く必要なくない?」という疑問があるかもしれない。
たしかにradiko.jpはネット経由でのリアルタイムストリーミングであり、音声データは圧縮されている。48kbps前後だろうという説が強い。スマホが速度制限中で低速でも最初のバッファ貯めさえ終われば普通に聴取できるとのことなので、実際その程度の低ビットレートだろう。
そのような高圧縮音源を本格オーディオ的なシステムで聴く意味はあるのか?むしろ圧縮時の劣化やノイズがかえって目立ってしまうのでは?そのような疑問は当然と言える。
だが実際にしばらく様々な番組を聴いてみると、多くの番組ではそこはさほど気にならなかった。地上波ラジオ局は音の放送に特化したその分野のプロ集団。周波数帯域やダイナミクスに限りのあるラジオというメディアに最適化した音作りを磨き続けてきた彼らである。そこがしっかりしている番組、局であれば、radikoという圧縮されたフォーマットでも大きな破綻は起きないようだ。今回自宅での小型ブックシェルフスピーカーB&W「CM1」と組み合わせたシステムでは、実際ほとんど気にならなかった。
またスマホ内蔵や小さなBluetoothスピーカーはそもそも帯域バランスとして高域側が強いので高域のノイズ感や歪みが目立つ。対して本格オーディオのしっかりとしたスピーカーは帯域バランスが整っており、高域側のノイズや歪みが多少は出てしまってもそこだけが目立つことがない。そういう強みもあるかもしれない。
そしてしばし使い続けていると、「本格オーディオで聴いてもだいじょうぶ」ではなく「本格オーディオで聴いた方がよい!」と積極的に推せるポイントにも気付かされた。「小音量時の音声のクリアさ」だ。これは本格オーディオや本格スピーカーの中高域の再現性が普通にプラスに発揮されての恩恵だろう。
普段スマートフォンからのBluetooth接続で他のスピーカーシステムからラジオを聴いているときと比べて、かなり音量を下げていても声が聴き取りやすい。おかげでラジオっぽい聴き方のひとつである「ながら聴き&ながら作業」が捗る。小音量なので流しっぱなしでも気が散りにくく、それでいて何か気になる言葉はちゃんと耳に入ってくるし、そうしたらそのまま耳を傾ければ音量を上げなくても問題なく聴き続けられるのだ。耳にも優しそうだし音量を上げ下げする手間もなくなるし嬉しい。
むむ。ここは冒頭で述べた「ラジオ聴取の効率化」につながる強みかもしれない……
また小音量でも音声が明瞭というのは例えば、「同居人がいる環境で深夜ラジオを聴く」のように、小音量にせざるを得ないシチュエーションでも便利だ。テスト期間中に同居してくれる女性を手配できなかったので確信は持てないがたぶん便利だ。この部分については編集部やメーカーで女性を手配してくれるのであれば追試もやぶさかではない。贅沢は言わない。顔とスタイル、そして声!が美しい女性であればそれでよい。
■とにかくラジオをさばかねばならない
膨大な数のアニラジ/声ラジをいかに心地よくかつ効率的に聴取していくかというのは、現代日本人のおおよそすべてに共通する悩みかと思う。かくいう僕もiPhoneのリマインダーをざっと確認してみたところ、週におおよそ30〜40番組、20時間程度はラジオを聴いているようだ。
もちろんリアルタイム聴取がベストだが、流石にそうもいかない場合もある。そこで地上派ラジオであればradikoのタイムフリー、ネット配信であればアーカイブ配信なども活用。ラジオ同士やアニメとの時間競合も起きる場合があるので、あらかじめ「誰優先」や「生放送優先」など、自分の原則を決めておくことで判断の迅速化を図ることも肝要だ。
……にしても、とにかく数が多くて時間を持っていかれるので、移動中のスマホ聴取も含めてやりくりしてもなかなかに厳しい。ラジオ聴取のスタイルやシステムについては、それをさらに心地よくさらに効率的にできる新しいものも、常に模索していかねばならないだろう。
とそこに「じゃあこれ試せ」と編集部から送りつけられてきたのが、OPPO Digitalのネットワークプレーヤー/USB-DAC「Sonica DAC」だ!
……ってこれラジオと何の関係が?
実は先日、アプリのアップデートでradiko.jpの聴取機能が追加されたのだ!
■「完璧モデル」Sonica DACがさらにradiko対応!
「Sonica DAC」はすでに大きな話題を集め高い評価を得ている。音質と機能の両面でだ。これの他にはパワーアンプとスピーカー、あるいはパワードスピーカー1組さえあれば、現在重要な音楽ソースのほとんどをカバーしそれらをひとつのアプリで操作性できる、完成度の高いオーディオシステムが完成する。
そのSonica DACにアプリのアップデートでさらなる魅力が上乗せされた。「radiko.jp」への対応だ。日本の地上波AM/FMラジオ局の多くを、Sonica DACを通してオーディオシステムで聴取できるようになったのだ!……いや正直なんで対応してくれたのか謎だが。
radiko.jpへの対応それ自体はそんな珍しいわけではない。しかし「海外ブランドの本格オーディコンポーネント」がそれに対応するのは珍しい。radikoは日本国内のラジオ放送を日本国内に向けて配信するサービス。ワールドワイドな視点からは何のセールスポイントにもならない。それどころか日本国内でもそこを理由に製品を選ぶ人はあまりいないだろう。
だがSonica DACはなぜかそれに対応!地域を越えた聴取、エリアフリーを実現する有料サービスradikoプレミアムにまで対応!なんで対応してくれたのかは謎だが有難い!
そして冒頭で述べた実力と合わせて考えれば、このモデルこそ「現在最も高音質&高機能なradiko対応オーディオ」最有力だ。
操作性もアプリで「(プレミアムの場合には地域を選んでから)選局する」だけのシンプルなもので、検索やタイムフリーなど様々な機能も搭載する本家「radiko.jp」アプリよりもむしろ普通にラジオっぽい操作感。迷いようがない。
ただし過去一週間分の番組をタイムシフト聴取できる「タイムフリー」を使いたいときはradiko.jpアプリに頼ることになる。しかしその際も、スマホとの接続にBluetoothではなくiPhone限定になるがAirPlayを使えば、ワイヤレス伝送時の音質ロスを最小限に抑えられる。Sonica DACはAirPlayにも対応しているのだ。
ということは同じく他のラジオ系アプリ、「超! A&G+」や「音泉」も可能な限りの高音質で楽しめる。現在アニラジ声ラジの大半は地上波ではなくそういったネットラジオで配信されているので、そっち系のラジオリスナーにはここも見落とせないポイントになる。
■本格オーディオで聴くradikoはここがすごい
しかし「Sonica DACこそ最も高音質&高機能なradiko対応オーディオ」には納得してもらえたとして、そもそも「ラジオって本格オーディオで聴く必要なくない?」という疑問があるかもしれない。
たしかにradiko.jpはネット経由でのリアルタイムストリーミングであり、音声データは圧縮されている。48kbps前後だろうという説が強い。スマホが速度制限中で低速でも最初のバッファ貯めさえ終われば普通に聴取できるとのことなので、実際その程度の低ビットレートだろう。
そのような高圧縮音源を本格オーディオ的なシステムで聴く意味はあるのか?むしろ圧縮時の劣化やノイズがかえって目立ってしまうのでは?そのような疑問は当然と言える。
だが実際にしばらく様々な番組を聴いてみると、多くの番組ではそこはさほど気にならなかった。地上波ラジオ局は音の放送に特化したその分野のプロ集団。周波数帯域やダイナミクスに限りのあるラジオというメディアに最適化した音作りを磨き続けてきた彼らである。そこがしっかりしている番組、局であれば、radikoという圧縮されたフォーマットでも大きな破綻は起きないようだ。今回自宅での小型ブックシェルフスピーカーB&W「CM1」と組み合わせたシステムでは、実際ほとんど気にならなかった。
またスマホ内蔵や小さなBluetoothスピーカーはそもそも帯域バランスとして高域側が強いので高域のノイズ感や歪みが目立つ。対して本格オーディオのしっかりとしたスピーカーは帯域バランスが整っており、高域側のノイズや歪みが多少は出てしまってもそこだけが目立つことがない。そういう強みもあるかもしれない。
そしてしばし使い続けていると、「本格オーディオで聴いてもだいじょうぶ」ではなく「本格オーディオで聴いた方がよい!」と積極的に推せるポイントにも気付かされた。「小音量時の音声のクリアさ」だ。これは本格オーディオや本格スピーカーの中高域の再現性が普通にプラスに発揮されての恩恵だろう。
普段スマートフォンからのBluetooth接続で他のスピーカーシステムからラジオを聴いているときと比べて、かなり音量を下げていても声が聴き取りやすい。おかげでラジオっぽい聴き方のひとつである「ながら聴き&ながら作業」が捗る。小音量なので流しっぱなしでも気が散りにくく、それでいて何か気になる言葉はちゃんと耳に入ってくるし、そうしたらそのまま耳を傾ければ音量を上げなくても問題なく聴き続けられるのだ。耳にも優しそうだし音量を上げ下げする手間もなくなるし嬉しい。
むむ。ここは冒頭で述べた「ラジオ聴取の効率化」につながる強みかもしれない……
また小音量でも音声が明瞭というのは例えば、「同居人がいる環境で深夜ラジオを聴く」のように、小音量にせざるを得ないシチュエーションでも便利だ。テスト期間中に同居してくれる女性を手配できなかったので確信は持てないがたぶん便利だ。この部分については編集部やメーカーで女性を手配してくれるのであれば追試もやぶさかではない。贅沢は言わない。顔とスタイル、そして声!が美しい女性であればそれでよい。