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ちょっとした「iFIマジック」

iFI-Audio「EarBuddy」テクニカルノート ー デジタルボリュームの“ビット落ち”を防ぐイヤホンアクセサリー

公開日 2017/09/20 16:27 iFI-Audio(翻訳:生塩昭彦、構成:オーディオ編集部)
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■EarBuddyは(デジタル)ボリュームが失ったものを回復します

基本的に、iPhoneやタブレット、あるいはDAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)のような小型機器はデジタル・ボリューム・コントロールを使用しており、私たちユーザーの大半は、利用できるボリューム範囲の60%しか使っていません。

ほとんどのヘッドホンやIEM(インイヤーモニター)では、ボリュームが60%を超えると、あまりの大音量に頭がふき飛んでしまいそうになります。そして通常は、背後の不快なノイズがヒスノイズやハムノイズの形で増加します。

これで生じる問題は、期待通りのふさわしい音質が得られなくなるということです。

ダイナミックレンジに影響が出るので、音楽の一番静かな部分と一番大音量の部分との区別が不明瞭になってしまいます。そして解像度にも歪みが出ます。それはジグソーパズルでいくつかのピースが欠けていて、絵が完成しないのと同じような状態です。


■日々の生活という背景の中で……

これを日常生活の音楽リスニングという環境で考えてみましょう。TidalやSpotify経由で音楽をストリーミングしている場合には、音楽を16ビットのCD品質の音で聴くことを期待し、それに対してお金を払います。

最適なボリュームで聴かないと解像度が2ビット分失われてしまい、実際には14ビットの解像度で聴いているということになります。これではCDの音質を下回ってしまいます。

そこでEarBuddyを加えると何が起きるのか。EarBuddyは-15dB分デジタル・ボリュームを「和らげる」役割を果たします。つまり、デジタルボリュームを16bitの解像度をキープできるところまで上げることができると同時に、不快なヒスノイズとバズノイズを除去します。

この効果は絶大で、お持ちの機器のボリュームをもっと上げて聴いても、うるさくて耳がおかしくなるようなことがなくなります! 2ビット分を即座に取り戻すことができるので、解像度が向上し、ダイナミックレンジが広がり、ヴォーカルがよりクリアーになり、背後のヒスノイズが消えます。

EarBuddyのスペック的な特徴は、下記のようにまとめることができます。

・高感度な(-15dB)減衰
・6N銅マトリックス信号ケーブル
・金メッキの回路基板にプレミアムクラスの部品を使用(例:MELF抵抗器)
・金メッキ3.5mmコネクター(オス/メス)
・入力インピーダンス > 16Ω
・出力インピーダンス > 1.5Ω


これはちょっとしたiFiマジックです。EarBuddyを試してみてください。そして失われたビットを取り戻しましょう。

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