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満を持して登場

【レビュー】Google Home:ついに日本上陸、未来へ向かうスマートスピーカー

公開日 2017/10/10 00:00 編集部:風間雄介
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ちなみに、トリガーワードの「OK、Google」は「ねえ、Google」でもオーケーだ。個人的には「ねえ」の方がスムーズに声が出やすいような気がする。どちらも通じるので、気分に応じて「OK」と言ったり「ねえ」と言ったりすればよい。

試しに「おい、Google」「よし、Google」「あのさあ、Google」など様々な類似ワードも試したが、これらには反応しなかった。

背面。ミュートスイッチが見える。Gロゴの上には動作状況を色で示すインジケーターがある

マイクは左右に2基搭載。精度は非常に高い

某議員のようなミュージカル調ならどうか、ということも実験してみた。節を適当に付けて「♫オーケー、グーグル」という歌詞をいろんなメロディーで歌ってみたのだが、ぴくりとも反応しなかった。あくまで話言葉らしく呼びかけないと反応しないようだ。話言葉のイントネーションであれば、裏声や低い声でも反応する。

普通の会話の中で、間違ってGoogleアシスタントを呼び出してしまうことはないかというと、たまにあった。特に使い始めた初日は、Google Homeが家中のヒーローになってしまったため、会話に頻繁に「Google」という言葉が出てくる。そのような時は、呼びかけたつもりはなくてもGoogleアシスタント機能が起動してしまうことがあった。

だが、数日が経過すると皆の関心も薄れ、良い意味でGoogle Homeが日常に溶け込んでくる。すると自然とGoogleについて話すことも減る。そのような状態であれば、間違って起動することはほぼなかった。

トリガーワード以外の、肝心の操作や質問の認識精度はどうか。これは、スマホでGoogleの音声認識を体験したことがある方なら分かると思うが、非常に高い認識精度を持っている。

ただし、認識させづらい言葉もあるようだ。たとえばPhilipsのスマート電球「Hue」を使うときに、「和室の電気を消して」などと言葉で操作できるのだが、この「和室」を認識させるのが難しい。普通に和室と言っても通じないことが多かった。口を思いっきり広げて「わ・し・つ」と一音一音をつなげないように意識して、はっきり発音すると聞き取ってもらえた。

このあたりの認識精度は、今後データが大量に集まれば、解析・改善のサイクルが進み、さらに良くなるだろう。いまでもかなり高い精度を備えているが、これがもっと進化するわけで、とても心強く感じる。

アーティストやプレイリストを声で指示して音楽再生

音楽を再生するには、Wi-Fiを使う方法とBluetoothを使う方法の2種類がある。

スマートスピーカーならではの使い方は、Wi-Fiで定額制音楽ストリーミングサービスに接続し、それを声で操作する方法だ。

記事執筆時点で、音声操作に対応している音楽ストリーミングサービスはGoogleの「Google Play Music」と「Spotify」のみ。同じくスマートスピーカーを発売予定のアップル「Apple Music」や「LINE MUSIC」「Amazon Prime Music」は対応することが政治的にも難しそうで、妥当なところだろう。今回のテストではSpotifyを使ってみた。

記事執筆時点で対応している定額制音楽サービスはGoogle Play MusicとSpotify

音楽を再生させるにも様々な言い方がある

音声で操作するには「OK Google、Spotifyでローリング・ストーンズを再生して」「ねえGoogle、プレイリスト『○○』を再生」「ねえGoogle、サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド」などと指示する。ある程度ラフな言い方でも、文脈を理解して再生してくれる。

また「リラックスできる音楽を再生して」と言うとヒーリング音楽のプレイリストが、「スポーツ向けの音楽を再生」と言うと、テンションが高めでノリの良いプレイリストが再生される。曖昧な言葉や気分でも指示できるのは嬉しいポイントだ。だが再生されたものが、自分の好みとマッチングするとは限らない。

なお音楽の再生指示は、特に「Spotifyで」と明示しなくても、勝手にSpotifyを選んでくれる。これは登録した音楽サービスのうち、どれをデフォルトにするかを設定できるからだ。

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