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満を持して登場

【レビュー】Google Home:ついに日本上陸、未来へ向かうスマートスピーカー

公開日 2017/10/10 00:00 編集部:風間雄介
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Google Homeは、Spotifyで操作している時は、いわゆるSpotify Connect対応スピーカーとして動作する。このため、スマホやPCなどのSpotifyアプリでも操作することができる。これが結構便利だ。

たとえば、再生の開始指示は声で行ったが、途中で歌詞を見たくなった、といった時にはスマホでアプリを開けばよい。また、アルバム名や楽曲名を正確に覚えていないといった場合も多いだろうが、こういうときも、音声操作だけで指示しようとがんばるより、スマホで探した方が断然早い。

Google HomeはSpotify Connectスピーカーとして認識される

色々と試してみて改めて感じたのは、音声操作が向いている操作と、スマホ画面を触る方が楽な操作があること。この使い分けが重要だ。

音声操作が便利なのは、好きなプレイリストや自分が設定したプレイリストがあり、それをかんたんに呼び出したりなど、明確に「これが聴きたい」という目的があるときだ。

音声操作でも、先述したようにあいまいな指示で音楽再生が行えるが、その結果再生された楽曲が好みに合わないことも多く、フィットするものを探し出すまでに時間がかかる。こういう「探す」操作は、画面を見ながらの方が格段に楽だ。

慣れた操作の手間を減らすのにスマートスピーカーは大変有用だ。だがスマホを近くに置いておき、補助操作を適宜行わないと、結局ストレスが溜まることになる。

なお本機はBluetoothスピーカーとして使用することもできる。アプリでもペアリングできるが、音声で「Bluetoothのペアリング」と語りかけると、ペアリング待機状態にしてくれる。ペアリングを行ったら、あとは通常のBluetoothスピーカーと同じように使うことができる。

Googleアシスタントでできる様々な機能

Googleアシスタントは、音楽再生以外にも様々なことができる。たとえばタイマーやアラームは、「○時に起こして」などと話しかけると設定できる。

筆者はこれまでも、カップ焼きそばを作るときなど、iPhoneのSiriに「○分後にタイマー」と話してタイマーセットすることは頻繁に行っていた。だがiPhoneのマイクは精度が低い。だから「ヘイSiri、ヘイSiri?………ヘイSiri!!!」などと何回も話しかけ、最終的に怒鳴ってようやく認識される…などということも多かった。この認識精度が大幅に上がったことが、単純にじわりとありがたい。

ほかにも自分の今日の予定を聞いたり、Googleアカウントに紐付けた自宅付近の天気を尋ねたりといった、スマートスピーカーの王道的な使い方にも、もちろん対応している。

そのほか好きなスポーツチームのスコアや順位を調べたり、計算させたり、言葉の意味を教えてもらったり、NHKや朝日新聞、毎日新聞、ニッポン放送などの最新のニュースを再生したりなど、スマート機能はローンチ段階で十分に充実している。

感覚的な言い方になってしまうが、「これはちょっと難しいだろうな」ということを語りかけてみると、意外にしっかりした回答が返ってきて驚くことが何度もあった。

たとえば妻が「○○耳鼻科の場所は?」と聞いたら、ちゃんと「○○市の○○町です」と答える。妻は「○○耳鼻科は日本に2箇所しかないはずだが、家に近い方を案内してくれた」と感激していた。

また「○○耳鼻科の開業時間は?」と聞いたら、「○日午前は9時から12時、午後は15時から18時までです」などと教えてくれる。子供を病院に連れて行くことが多く、その都度開業時間をネットで確認していたという妻は「こういうのをいちいち検索しなくて済むのはありがたい」と語っていた。

だが精度に欠ける場合も当然ながらあり、たとえば息子が「いちばん近いマクドナルドは?」と聞いたら、近所のスーパーに入っているマクドナルドではなく、かなり遠いところを案内された。まあ、これは単にデータ精度が低いだけなので、今後に期待したいところだ。

スマート機能は、今後さらに充実する予定だ。外部サービスがGoogle Homeと連携できるようにするプラットフォーム「Actions on Google」を開発者向けに提供する。これによって様々な外部サービスの機能をGoogle Homeで呼び出し、利用することが可能になるのだ。具体的にはAmeba、suumo、食べログ、トクバイ、HOT PEPPERグルメ、Yahoo! MAP、Rakutenレシピなどが対応予定だ。

次ページ家族に一番ウケたスマート電球との連携機能

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