[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第197回】懐かしの“学校机”「コクヨ 教育施設用生徒用デスク」で構築! 「最小限」デスクトップオーディオ
■学校机の下から上まで配線!配線!また配線!
主要な機器の配置を済ませたら次は配線だ。ここで学校机の力が発揮される!?
そこも含めてこちらも、以下、組み上げ中の写真で各部のポイントを説明していく。
■配置&配線完了!仕上げはアコースティックの調整
というわけで機器の配置と配線は完了!
■アコースティック調整で学校机オーディオを仕上げる!
で、一応もう音は出せる状態だし実際に出してみたのだが、スピーカーシステムというものは「とりあえず設置はした」時点ではいまいちな音にしかならないものだ。今回もやはりまだいまいち。ここからアコースティックな調整を詰めていく。
まずは基本ポイントの調整。
そしてここからが「ド角設置ならではの問題」への対策。
そのド角のコーナー設置ならではの問題とは「センター定位がぼやける」ことだ。特にボーカルの音像、その浮かび上がり方が不明瞭と感じられた。大問題!
オーディオにおいては通常のセッティングでも、部屋の角に「音がたまる」ことへの対策はアコースティックチューニングの要所のひとつ。ましてや今回は主役のボーカルがそこに立つど真ん中のポジションにコーナーを置いてしまったセッティング。このような問題が起きるのも無理からぬことだ。
しかし一方で狙い通り、この時点でも、壁に並行に設置して目の前が壁だった以前の部屋のセッティングと比べて、奥行きは確実に深まっているとも感じられた。なのでやはりコーナー配置はそのままでセンター定位の不明瞭さをどうにかしたい。
そこで試してみてうまくいったのがこれ!
スピーカーよりも少し上の高さまでの角を板材でカバーしてみた。こうすることでスピーカー背後の中央付近からはリスニングポイントに向かって綺麗な反射を得られ、センターの定位を明瞭にできるのでは?という狙いだ。