従来モデルから様々な点が進化
AKG「N5005」速攻レビュー。欠点が見当たらない完璧な進化、理想のフラグシップが誕生
今年のCESで初めてお披露目されたAKG「N5005」は、2011年に登場した「K3003」の次世代フラグシップとなる待望のハイエンドモデルだ。早速、この注目機の実力をレビューしたい。
■「N」シリーズ最新・最高位モデルとして様々な点が進化
N5005は従来からの「Kシリーズ」ではなく、既に展開しているハイブリッド型イヤホン「N40」、「N30」と同じ新たなプレミアムライン「Nシリーズ」としてラインナップされており、外観のフォルムもN40、N30と同じ系統のデザインとなっている。ブラッククロームが輝くハウジングはセラミックを用いているようで、共振を抑えたより高品位なつくりだ。
仕様面においてはバランスド・アーマチュア型(以下、BA型)ドライバーを4基、低域用に9.2mmダイナミック型ドライバーを備える4ウェイ5ドライバー構成となり、K3003のBA型2基とダイナミック型1基による3ウェイ3ドライバー構成を上回るものとなった。
さらにN40の上位らしくMMCXプラグによるリケーブル対応となったほか、ノズル部終端のメッシュパーツを交換することで音質調整が行えるメカニカル・チューニング・フィルターは標準装備のREFERENCE SOUNDの他、BASS BOOST(低域増強)、HIGH BOOST(高域増強)に加え、MID HIGH BOOST(中高域増強)の4パターンが用意されている。
付属のツイストケーブルはiOS/Android OS両端末対応(切り替えスイッチ付き)リモコンマイクを装備。このほかに同じ線材を用いた2.5mm・4極バランス駆動用リケーブル、Bluetooth接続用ケーブル「N05BC」、さらに日本限定仕様としてAKG純正ケーブル「CN120-3.5」を同梱しており、より高音質に攻めるだけでなく、よりカジュアルに楽しめる提案を行っている点が新しい。
さらにイヤーチップにおいても標準仕様の柔らかいシリコン製タイプ(L・M・S・XSの4パターン)に加え、「SpinFit」仕様(L・M・Sの3パターン)も同梱されているため、各々最適な装着性・サウンド性を追求できる機能性に富んだ仕様を誇る。
そしてK3003との比較で大きな変化となったのがインピーダンス値だ。K3003は8Ωというイヤホンとしては低い値となっていた。今回のN5005では18Ωになっており、推奨インピーダンス最小値が16Ω程度であるオペアンプを主体とした出力段を持つDAPやポタアンでの駆動がしやすくなったことが大きな進化点ともいえるだろう。
またK3003では数値上でのデメリットとして高域再生帯域が30kHzまでとなっていたが、「N25」以上のモデルと同じくハイレゾ対応の40kHzまで伸長したこともポイントだ。
■「N」シリーズ最新・最高位モデルとして様々な点が進化
N5005は従来からの「Kシリーズ」ではなく、既に展開しているハイブリッド型イヤホン「N40」、「N30」と同じ新たなプレミアムライン「Nシリーズ」としてラインナップされており、外観のフォルムもN40、N30と同じ系統のデザインとなっている。ブラッククロームが輝くハウジングはセラミックを用いているようで、共振を抑えたより高品位なつくりだ。
仕様面においてはバランスド・アーマチュア型(以下、BA型)ドライバーを4基、低域用に9.2mmダイナミック型ドライバーを備える4ウェイ5ドライバー構成となり、K3003のBA型2基とダイナミック型1基による3ウェイ3ドライバー構成を上回るものとなった。
さらにN40の上位らしくMMCXプラグによるリケーブル対応となったほか、ノズル部終端のメッシュパーツを交換することで音質調整が行えるメカニカル・チューニング・フィルターは標準装備のREFERENCE SOUNDの他、BASS BOOST(低域増強)、HIGH BOOST(高域増強)に加え、MID HIGH BOOST(中高域増強)の4パターンが用意されている。
付属のツイストケーブルはiOS/Android OS両端末対応(切り替えスイッチ付き)リモコンマイクを装備。このほかに同じ線材を用いた2.5mm・4極バランス駆動用リケーブル、Bluetooth接続用ケーブル「N05BC」、さらに日本限定仕様としてAKG純正ケーブル「CN120-3.5」を同梱しており、より高音質に攻めるだけでなく、よりカジュアルに楽しめる提案を行っている点が新しい。
さらにイヤーチップにおいても標準仕様の柔らかいシリコン製タイプ(L・M・S・XSの4パターン)に加え、「SpinFit」仕様(L・M・Sの3パターン)も同梱されているため、各々最適な装着性・サウンド性を追求できる機能性に富んだ仕様を誇る。
そしてK3003との比較で大きな変化となったのがインピーダンス値だ。K3003は8Ωというイヤホンとしては低い値となっていた。今回のN5005では18Ωになっており、推奨インピーダンス最小値が16Ω程度であるオペアンプを主体とした出力段を持つDAPやポタアンでの駆動がしやすくなったことが大きな進化点ともいえるだろう。
またK3003では数値上でのデメリットとして高域再生帯域が30kHzまでとなっていたが、「N25」以上のモデルと同じくハイレゾ対応の40kHzまで伸長したこともポイントだ。
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