【特別企画】ヤマハ/オンキヨー/パイオニア製品で検証
オーディオファンの夢かなう! ロスレス音楽ストリーミング「Deezer HiFi」を対応システムで聴きまくる
CDと同じ44.1kHz/16bitの品質で3,600万曲が聴き放題になる“ロスレス音楽ストリーミングサービス”「Deezer HiFi」(公式ページ/登録はこちら)。連続レポートの2回目では、Deezer HiFiに対応したオーディオ製品を使って、より手軽に、よりいい音でロスレスストリーミングを楽しむ方法を紹介する。
■オーディオファン待望のロスレス音楽ストリーミング
オーディオファン、音楽ファンが待望していた“CDクオリティ”での音楽ストリーミングサービス「Deezer HiFi」が、ついに日本国内で正式スタートした。Deezer HiFiは月額1,960円の定額制音楽ストリーミングサービス。サービスイン時点の楽曲数はなんと3,600万曲を用意し、全ての楽曲が44.1kHz/16bit(1411kbps)・FLACのロスレス品質で聴き放題となる。
オーディオファンにとって何より嬉しいのが、44.1kHz/16bitのCD音質が実現したことだ。先行する音楽ストリーミングが採用するフォーマットは、いずれも256kbps〜320kbpsの圧縮音源であった。
再生品質が「CD以上」か「CD以下」なのかは、オーディオファンにとって非常に重要だ。デジタルオーディオのフォーマットとして最初に普及し、30年を経て今なお現役であるCDの品質は、ハイレゾが普及してきた今でも信頼厚い “標準” だ。CD品質以上かどうかは、「音楽に込められた情報を余さず聴き取りたい」という、オーディオファンのリスニング時の心構えにも大きく影響する。
このCDクオリティの実現と共に強調したいのが、その楽曲の豊富さだ。例えばダイアナ・クラールやメロディ・ガルドーのような人気女性ボーカル、ジョン・コルトレーンやマイルス・デイヴィスといったジャズの巨匠、グラモフォンやDECCAなどの有名クラシックレーベル…。オーディオファンにとっても価値のある作品が膨大に配信されている。まだ私の目にとまっていない作品も数限りないだろう。夢のような時代が到来したと言っても大げさではない。一生かかっても聴ききれないほど巨大なライブラリを、しかもロスレスで手にすることができるようになったのだ。
■Deezer HiFiを聴く方法は2通りある
このDeezer HiFiを聴く方法は2通りある。ひとつは、Windows/Mac用に無料提供されているDeezer純正の再生ソフトをPCにインストールし、USB-DAC等と組み合わせ再生する方法だ。こちらについては前回の記事で詳しく紹介している。ちなみにiOS/Android端末用アプリも用意されているが、こちらは320kbpsまたは128kbpsのロッシー音質になる。
ふたつめはDeezer HiFiに対応したオーディオ製品から聴く方法で、対応製品があればもちろん再生にパソコンは必要ない。パソコンを使うことなくオーディオ機器で完結して音楽を聴きたい方は多いだろう。また、ポータブルオーディオで聴いたり、ホームオーディオ環境においてシームレスな使い勝手で組み込むには、Deezer HiFi対応オーディオが必要となる。
また、現状のDeezer HiFiのWindows/Mac向けの再生ソフトは、排他モード(パソコンの音楽再生をオーディオに専念させるモード)が設定できないなどオーディオ用としては今後の進化に期待したい点もあり、ロスレス品質を余すことなく楽しみたいなら対応オーディオ製品を使うのが近道と言える。
今回は後者のDeezer HiFi対応オーディオについて、具体的な製品を取り上げながらその音質や使い勝手を紹介したい。
■ヤマハ/パイオニア/オンキヨーの対応機器をチェック
現在、日本国内においては、Deezer HiFi対応のオーディオ製品は、パートナーシップを結ぶオンキヨー&パイオニア、ヤマハの2社からラインナップされている。
オンキヨー&パイオニアは、ポータブルオーディオプレーヤー(DAP)の一部製品がDeezer HiFiに対応。オンキヨーは“rubato”「DP-S1A」「DP-S1」、パイオニアは“private”「XDP-20」「XDP-30R」がDeezer HiFiを再生できる(DP-S1とXDP-30Rは最新ファームウェアで対応)。
ヤマハについては、同社独自のネットワークオーディオ/マルチルーム再生機能「MusicCast(ミュージックキャスト)」に対応した製品のほとんどからDeezer HiFiが再生できる。対応製品はHi-FiコンポーネントからAVアンプ、サウンドバーなどのホームシアターシステム、Wi-Fiスピーカーに至るまで、記事執筆時点で26機種にも及ぶ(対応製品一覧は公式サイトで確認できる)。
これら対応オーディオ製品の中から今回は、オンキヨー「DP-S1A」とパイオニア「XDP-20」、ヤマハのAVアンプ「RX-A1070」、ネットワークレシーバー「WXA-50」、ワイヤレス対応スピーカー「WX-010」を実際に使ってみた。
■オーディオファン待望のロスレス音楽ストリーミング
オーディオファン、音楽ファンが待望していた“CDクオリティ”での音楽ストリーミングサービス「Deezer HiFi」が、ついに日本国内で正式スタートした。Deezer HiFiは月額1,960円の定額制音楽ストリーミングサービス。サービスイン時点の楽曲数はなんと3,600万曲を用意し、全ての楽曲が44.1kHz/16bit(1411kbps)・FLACのロスレス品質で聴き放題となる。
オーディオファンにとって何より嬉しいのが、44.1kHz/16bitのCD音質が実現したことだ。先行する音楽ストリーミングが採用するフォーマットは、いずれも256kbps〜320kbpsの圧縮音源であった。
再生品質が「CD以上」か「CD以下」なのかは、オーディオファンにとって非常に重要だ。デジタルオーディオのフォーマットとして最初に普及し、30年を経て今なお現役であるCDの品質は、ハイレゾが普及してきた今でも信頼厚い “標準” だ。CD品質以上かどうかは、「音楽に込められた情報を余さず聴き取りたい」という、オーディオファンのリスニング時の心構えにも大きく影響する。
このCDクオリティの実現と共に強調したいのが、その楽曲の豊富さだ。例えばダイアナ・クラールやメロディ・ガルドーのような人気女性ボーカル、ジョン・コルトレーンやマイルス・デイヴィスといったジャズの巨匠、グラモフォンやDECCAなどの有名クラシックレーベル…。オーディオファンにとっても価値のある作品が膨大に配信されている。まだ私の目にとまっていない作品も数限りないだろう。夢のような時代が到来したと言っても大げさではない。一生かかっても聴ききれないほど巨大なライブラリを、しかもロスレスで手にすることができるようになったのだ。
■Deezer HiFiを聴く方法は2通りある
このDeezer HiFiを聴く方法は2通りある。ひとつは、Windows/Mac用に無料提供されているDeezer純正の再生ソフトをPCにインストールし、USB-DAC等と組み合わせ再生する方法だ。こちらについては前回の記事で詳しく紹介している。ちなみにiOS/Android端末用アプリも用意されているが、こちらは320kbpsまたは128kbpsのロッシー音質になる。
ふたつめはDeezer HiFiに対応したオーディオ製品から聴く方法で、対応製品があればもちろん再生にパソコンは必要ない。パソコンを使うことなくオーディオ機器で完結して音楽を聴きたい方は多いだろう。また、ポータブルオーディオで聴いたり、ホームオーディオ環境においてシームレスな使い勝手で組み込むには、Deezer HiFi対応オーディオが必要となる。
また、現状のDeezer HiFiのWindows/Mac向けの再生ソフトは、排他モード(パソコンの音楽再生をオーディオに専念させるモード)が設定できないなどオーディオ用としては今後の進化に期待したい点もあり、ロスレス品質を余すことなく楽しみたいなら対応オーディオ製品を使うのが近道と言える。
今回は後者のDeezer HiFi対応オーディオについて、具体的な製品を取り上げながらその音質や使い勝手を紹介したい。
■ヤマハ/パイオニア/オンキヨーの対応機器をチェック
現在、日本国内においては、Deezer HiFi対応のオーディオ製品は、パートナーシップを結ぶオンキヨー&パイオニア、ヤマハの2社からラインナップされている。
オンキヨー&パイオニアは、ポータブルオーディオプレーヤー(DAP)の一部製品がDeezer HiFiに対応。オンキヨーは“rubato”「DP-S1A」「DP-S1」、パイオニアは“private”「XDP-20」「XDP-30R」がDeezer HiFiを再生できる(DP-S1とXDP-30Rは最新ファームウェアで対応)。
ヤマハについては、同社独自のネットワークオーディオ/マルチルーム再生機能「MusicCast(ミュージックキャスト)」に対応した製品のほとんどからDeezer HiFiが再生できる。対応製品はHi-FiコンポーネントからAVアンプ、サウンドバーなどのホームシアターシステム、Wi-Fiスピーカーに至るまで、記事執筆時点で26機種にも及ぶ(対応製品一覧は公式サイトで確認できる)。
これら対応オーディオ製品の中から今回は、オンキヨー「DP-S1A」とパイオニア「XDP-20」、ヤマハのAVアンプ「RX-A1070」、ネットワークレシーバー「WXA-50」、ワイヤレス対応スピーカー「WX-010」を実際に使ってみた。
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