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装着性も音質も高い完成度

AKG初のBTイヤホン「N200 WIRELESS」レビュー。N20シリーズ “らしさ”を継承した優秀機

公開日 2018/05/25 10:00 高橋 敦
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AKGからブランド初となるBluetooth専用イヤホンが登場した。好評モデル「N20」の新たな兄弟機「N200 WIRELESS」だ。同社オンラインショップの販売価格は1万4800円(税抜)。

「N200 WIRELESS」

AKG初のLightningイヤホン「N20LT」、ノイズキャンセリングイヤホン「N20NC」に続くバリエーション展開。AKGのコンシューマー向けプレミアムライン「N」シリーズの中でも20番台は、価格面でもバリエーションの面でも、フロントランナーとしての役割を担っていると言えるだろう。

N20シリーズのバリエーション展開の特徴として、スペック面での同一性にはさほどこだわっていないことが挙げられる。N20のドライバー径は7mm、N20NCだと10mm、そしてこのN200 WIRELESSは8.6mmだ。N20シリーズの要件はそういったスペックには置かれていない。

ではN20シリーズの全モデルに共通する、N20シリーズらしさとは何かと言うと、「現代の音楽を意識したチューニング」「ルックスとフィットを高めたハウジングデザイン」の二点が大きいのではと思う。改めて確認していこう。


Bluetoothであってもシリーズらしさは失われず

サウンドについては後ほど紹介するとして、まず「ルックスとフィットを高めたハウジングデザイン」から見ていこう。

基本形であるN20のハウジングは、表面はフラット、耳に接する側もうねうねしたカーブではなく楕円に近い素直な形という、シンプルなデザインだ。だがシンプルながらも、耳へのフィットは優秀。ハウジングから音筒が斜めに伸びる「アングルド・イヤチップ構造」も装着感に貢献している。アルミニウム合金製で、音響的な頑強さも仕上がりの質感も高い。

N20NCは、おそらくノイズキャンセリング性能を高めるために、より大口径なドライバーを搭載。また同じくNCのためマイクもハウジングに搭載している。なのでN20より少しだけ大きくなっているが、基本形状に変化はない。

N200 WIRELESSのハウジングは、これまでの中ではいちばん変化が大きい。やや大柄で重めになり、それに対応して安定性をより高めるためか、耳に引っ掛けるフィンが追加されている。

シリーズのなかでは大柄なハウジングにはフィンが装着される

大きさや重さについては、ワイヤレスにしてはリモコンユニットがコンパクトで、そのわりにバッテリー駆動時間は十分なので、もしかしたら左右ハウジングにバッテリーを仕込んであるのかもしれない。また首かけ状態でイヤホンをネックレス的にキープできるように、左右ハウジングにマグネットが仕込まれていることも影響しているだろう。

左右ハウジングのマグネットで、首掛け時に邪魔になりにくい

しかし、そのようにサイズの違いや追加パーツはあるのだが、実物を見ての印象としてはどう見てもN20シリーズ。また実物を耳に装着してもやはりN20シリーズらしい、耳に優しくフィットする感覚だ。

イヤーチップは4サイズが付属

シリーズのベーシックなフォーマットやデザイン要素が強固に確立されており、大きさなどが少し変わったくらいでは「N20らしさ」は失われないということだろう。その基本となったN20の完成度の高さに改めて感心させられる。

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