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ハイエンドスピーカーの技術を1BOXに凝縮

ガチのマニアも驚くサウンドをスタイリッシュに。DYNAUDIOのワイヤレススピーカー「MUSIC」を聴く

公開日 2018/07/21 08:00 土方久明
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試聴環境に合わせて音響補正を行う「RoomAdapt」も搭載

また、Musicシリーズは、内蔵した小型マイクで設置場所に応じた自動音響補正を行う“ルーム適応テクノロジー”を搭載しているので試してみた。

操作はアプリから行える。たとえば「NoiseAdapt」機能を有効化すると、周りの暗騒音を自動検知し、聴こえにくい帯域をイコライジングして聴きやすくしてくれる。また「RoomAdapt」はMusic本体の置き場所にあわせて、主に低域の量を変えてくれる。実際に壁際に置いた際には低域の量感が下がり、バスドラムのキレがかなり向上した。これらの技術は、プロ用をはじめとしたアクティブスピーカーや車載システムで培ったDSP技術を利用している。


ルームアダプト設定画面

ノイズアダプト設定画面

日常に溶け込むデザインと音の良さで、音楽がより身近に

Musicの音質チューニングは、ディナウディオの家庭用ハイエンドスピーカーやプロ用スタジオシステムを開発するチームが担当している。筆者のようなガチのオーディオマニアが聞いても「これはいい」と思える質の高さがある。

ハイエンドシステムを使いこなしているような方は、Musicをオーディオルームの片隅にサブシステムとして置いて、「ちょっと音楽を聞きたい」と思った時に使ってはいかがだろうか? またデザインが良いので、リビングに設置して家族と一緒に楽しむのも良い。

筆者もここ2ヶ月ほどMusicをダイニングルームに置いているのだが、筆者だけでなく他の家族も、自然とMusicを使って好きな音楽を聴き始めた。家族が良い音でリスニングしているのを目の当たりにすると、少し幸せな気分になる。

ソース切り替えという概念がなく、誰もが使いやすいように配慮されているのが嬉しい。さらに複数のMusicを連動させたマルチルーム再生や、2台を連動させたステレオ再生にも対応するなど発展性も備えている。

Musicはホームオーディオ、カーオーディオ、業務用スピーカーなど多くのラインナップを持つディナウディオが本気で作った一体型スピーカーだ。そして自社の持つ優れた技術を様々なユーザーに普及させたいという強い意志が感じられる。

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