HOME > レビュー > パイオニア「Stellanova」が売れ続ける理由とは? スリム&小型、しかもハイレゾワイヤレスの “全部入り” を検証

[PR]初心者にも本格オーディオファンにも

パイオニア「Stellanova」が売れ続ける理由とは? スリム&小型、しかもハイレゾワイヤレスの “全部入り” を検証

公開日 2018/08/10 06:00 編集部:小野佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

なお、スマートフォンやPCとワイヤレス接続しての非圧縮音楽再生には、無償提供されている専用アプリを使用。スマホ向けには「Wireless Hi-Res Player 〜Stellanova〜」をAndroid/iOS両方に、PC向けには「Pioneer Wireless Connect」を配布している。

非圧縮ワイヤレス再生のための専用アプリを無償提供している

このスマホアプリは五角形のグラフィカルなイコライザーや「おまかせスキップ・おすすめプレイ」など独特で興味深い機能を備えている。単独の音楽再生アプリとして見てもかなり面白い存在だ。Stellanovaを持っていないユーザーも一度使ってみてほしいと感じさせられた。

本体デザインにちなんだ五角形のイコライザー。単独の音楽再生アプリとしても興味深い存在だ

■記者が自宅リビングでStellanovaを試した

まずはメインのハイレゾワイヤレス再生から試すべく、USB DACアンプ、ワイヤレスユニット、スピーカーの3点セットをリビングに設置。ダイニングテーブルの上に設置したのだが、コンパクトなので食事や各種作業のスペースもしっかり確保できる。この設置性の高さは家族ウケも良かった。

ダイニングテーブルに設置して利用した

セッティングも簡単だ。USB DACアンプとワイヤレスユニットを重ねてUSBケーブルで接続。そしてUSB DACアンプにスピーカーをつなぐだけでいい。なおUSB DACアンプとワイヤレスユニットそれぞれで電源が必要なため、コンセントが2つ必要になる。他の家電製品との兼ね合いに少しだけ注意が必要だ。

端子部

USB DACアンプとワイヤレスユニット間の接続にはUSB Type-Bケーブルを使用する

スマホ/PCとは、直接ワイヤレス接続する「アクセスポイントモード」と、無線LANを経由して同じWi-Fiネットワーク内に入る「ステーションモード」という2つの方法を用意。公式サイトに丁寧な解説が掲載されているので、初心者でもそれほど迷わずに設定できるはずだ。

ふだんの“ちょっと聴き”には小型のポータブルBluetoothスピーカーを利用することも多いのだが、Stellanovaでは非圧縮での信号伝送、そしてアンプとは別筐体のハイレゾ対応スピーカーを使用するだけあって、さすがに音質は段違い。ステレオ感も増すし、音の細部がしっかりと感じられるようになる。

■本格的なスピーカーも鳴らせる駆動力

ただ、3点セットのスピーカーはペア17,000円(税抜)の小型モデルということもあって、さすがに広い部屋で、大音量で重低音を響かせるに十分とは言えない。ハイレゾに興味を持ち始めた初心者層には充分な製品だと思うが、本格的なオーディオファンには少し物足りないかもしれない。

そんなときはスピーカーをグレードアップしてみることをオススメしたい。USB DACアンプがなかなか高いポテンシャルを持っているので、グレードの高いスピーカーもちゃんと鳴らしてくれる。もちろん他社製スピーカーでも問題ない。余らせている古いスピーカーに再び活躍の場を与えてあげるチャンスだ。

スピーカー端子部もかなりしっかりと作られている

次ページスピーカーのグレードアップで音場がさらに広がる

前へ 1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック: