左右接続ケーブル、ワイヤード使用も可能
…なるほど便利じゃねーか! ドンキの「3形態変化」完全ワイヤレスイヤホンを試した
一方装着感には、ケーブル装着機構との兼ね合いで形状が少し特殊なこともあってか、少し癖がある。耳の奥まで入れてフィットさせる感じではなく、浅めにひっかける感じだ。しっかりとした固定感が好みなら付属のイヤーサポートを活用したいところだが……それを付けるとケースに収まらない。この点については、「イヤーサポートを付けても収まるケース」もしくは「イヤーサポートなしでも安定装着できるイヤホン本体」を、次期モデルに期待したいところだ。
そして肝心の音質だが……ぜんぜん普通に良い!Bluetooth的なノイズ感が目立つこともないし、極端に高域がぼやけたり低域を出し過ぎていたりすることもない。
例えば高域は、シンバルのシャープさや女性ボーカルの細やかさまで完全に再現し切るものではない。しかしその帯域を無理せず自然に落とし込んであることで嫌な刺さりや硬さ、ノイズ感も目立たないように仕上げられている。中低域も、ややファットで濃口ではあるがそこにもやりすぎ感はなく、屋外でもベースの太さ重さがいい感じに届いてきやすいタイプだ。
といった感じで、この価格帯のワイヤレスイヤホンとしては納得できるまとめ方のサウンドとなっている。イヤホンマニアも満足させるとまでは言わないが、一般のスマホユーザーが完全ワイヤレスの利便性重視でこの製品を選んだ際には、音に不満を感じることはあまりないのではないだろうか。
■左右ケーブル接続は追加バッテリーとして優秀!
というわけで、まず完全ワイヤレスイヤホンとして十分に優秀であることがわかってしまった。いやそれはそれで喜ばしいのだが、だったら3WAYな意味って……?
しかし、このイヤホンには左右ケーブル接続モードにも、意味と実用性が備わっている。こちらのケーブルはバッテリーを搭載し、イヤホン本体搭載のバッテリーと合わせると、合計10時間の連続再生を可能とするのだ!
実際には「連続」10時間というよりも「追加」5時間と考えた方が良いだろう。普段はやっぱり一番身軽な完全ワイヤレスモードでの利用がメインになるはずだ。そこで普通の完全ワイヤレスイヤホンの場合、使用中にバッテリーが切れそうになったらケースに入れて充電するしかない。急速充電機能付きでも、5分から15分は使用できない時間が生まれてしまう。
しかしこのイヤホンなら、完全ワイヤレスでの使用中にバッテリーが切れそうになったら、こちらのバッテリーケーブルを接続すれば、すぐさまバッテリーが復活!完全ワイヤレスほどではないが十分な身軽さもキープされる。
スマホとのペアリングも別途行う必要もない。完全ワイヤレスとしてペアリングしてあれば、ケーブルを接続するだけで普通にこちらのモードでも利用できる。
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