【特別企画】USB入力搭載のPCスピーカー最高峰
最小スペースで最高水準のサウンド。クリプトンのアクティブスピーカー「KS-55」でニアフィールド再生を堪能
USB入力搭載アクティブスピーカー「KSシリーズ」によって、PCスピーカーという概念を変えたクリプトン。aptX HD対応のBluetoothも内臓した最新モデル「KS-55」(クリプトン公式ページ)の連続レポート第2回目をお届け。今回はオーディオ評論家の岩井喬氏が、KS-55のニアフィールドでの再生能力に着目しながら、その実力を検証した。
■コンパクトなハイレゾ・アクティブスピーカーが登場
クリプトンのアクティブスピーカー「KSシリーズ」に、上位モデルの流れを汲むコンパクトモデル「KS-55」がこの秋登場し、注目を集めている。
このKSシリーズは、ハイレゾ再生に対応したデスクトップサイズのデジタル入力搭載アクティブスピーカーとして2010年に誕生した「KS-1HQM」からその歩みがスタートした。オーディオアクセサリーを長年手がけてきたブランドらしい、鉄球入りスピーカーベースやハイカーボンスチールインシュレーターといった音質対策アイテムも同梱したセットということもあり、先行する同ジャンルの製品とは大きな差別化を図っていた。
2012年にはKS-1HQMをさらに強化し、デジタル入力が192kHz/24bitに対応した「KS-3HQM」が登場。オールアルミ製エンクロージャーの採用なども相まって、大幅なサウンドクオリティ向上を実現した。この2モデルの存在によって、クリプトンのKSシリーズはプレミアムなデスクトップスピーカーとしての地位を確立したのである。
そして2014年、KSシリーズにさらなる進化が訪れる。「KS-7HQM」は2ウェイ仕様となり、第2世代へ突入。BDプレーヤーと直接接続できるHDMI入力が新たに搭載され、ハイレゾ音源を収めたBDミュージックもダイレクトに楽しめるようになったのだ。
それから2年経った2016年、DSDやMQAフォーマットに対応し、主だったハイレゾ音源の多くを楽しめるようになった上位モデル「KS-9Multi」が登場。デスクトップのみならず、テレビサイドにも置けるビジュアル環境にも親和性が高いハイレゾ対応アクティブスピーカーとして、他の追随を許さない孤高の存在へと登りつめた。
そうした流れを踏まえて誕生した「KS-55」は、これまでにない機能性として、ワイヤレスのBluetooth接続にも対応したことが大きなポイントとなる。しかも圧縮率の低い高音質なコーデックであるaptX、そしてハイレゾ相当の伝送を実現するaptX HDも搭載した。aptX HD対応は左右分離型アクティブスピーカーとして世界初になるという。まさに現在のトレンドに寄り添った、最強のコンパクトモデルといえるだろう。
このようにBluetooth対応も大きなトピックだが、今回はUSB接続でのハイレゾ再生能力やニアフィールドリスニングにおける再現性という要素を取り上げ、KS-55のピュアオーディオ機器としての側面を深掘りしてみたい。
■小さな筐体を感じさせない豊かな低域再生を実現
KS-55は、Tymphany社製63.5mmウーファーと30mmリングダイアフラムトゥイーターによる2ウェイ構成、25W+25Wのデジタルアンプを内蔵したアクティブスピーカーだ。また、ウーファーとトゥイーターを別々のアンプで駆動するバイアンプ仕様となる。
KSシリーズ第2世代はデジタル入力から、D/Dコンバーター、FPGAを用いたDSP、そしてデジタルクロスオーバーネットワーク、デジタルアンプというフルデジタルプロセスを貫く。これによりアナログ変換に伴うロスもなく、高域/低域も理想の形で分離しお互いの干渉をなくした、高S/Nで低歪なサウンドを実現しているのだ。
入力は先述したBluetooth接続(SBC、AAC、aptX、aptX HD)のほか、192kHz/24bit対応USB2.0入力、光デジタル入力、ステレオミニジャックのアナログ入力を装備する。エンクロージャーは上位モデルから継承したアルミ押し出し材によるラウンド形状の構造となっている。これは強度を保つだけでなく、回折による反射や内部定在波を抑え込む効果も高いつくりだ。
上位モデルそしてKS-3HQMに比べて横幅・高さとも小さくなったが、奥行きはKS-9Multiと同じくらいの長さとなっており、コンパクトになったといってもそのサウンド性、特に低域の量感の豊かさや音像の存在感については、まったく引けを取らない。
■コンパクトなハイレゾ・アクティブスピーカーが登場
クリプトンのアクティブスピーカー「KSシリーズ」に、上位モデルの流れを汲むコンパクトモデル「KS-55」がこの秋登場し、注目を集めている。
このKSシリーズは、ハイレゾ再生に対応したデスクトップサイズのデジタル入力搭載アクティブスピーカーとして2010年に誕生した「KS-1HQM」からその歩みがスタートした。オーディオアクセサリーを長年手がけてきたブランドらしい、鉄球入りスピーカーベースやハイカーボンスチールインシュレーターといった音質対策アイテムも同梱したセットということもあり、先行する同ジャンルの製品とは大きな差別化を図っていた。
2012年にはKS-1HQMをさらに強化し、デジタル入力が192kHz/24bitに対応した「KS-3HQM」が登場。オールアルミ製エンクロージャーの採用なども相まって、大幅なサウンドクオリティ向上を実現した。この2モデルの存在によって、クリプトンのKSシリーズはプレミアムなデスクトップスピーカーとしての地位を確立したのである。
そして2014年、KSシリーズにさらなる進化が訪れる。「KS-7HQM」は2ウェイ仕様となり、第2世代へ突入。BDプレーヤーと直接接続できるHDMI入力が新たに搭載され、ハイレゾ音源を収めたBDミュージックもダイレクトに楽しめるようになったのだ。
それから2年経った2016年、DSDやMQAフォーマットに対応し、主だったハイレゾ音源の多くを楽しめるようになった上位モデル「KS-9Multi」が登場。デスクトップのみならず、テレビサイドにも置けるビジュアル環境にも親和性が高いハイレゾ対応アクティブスピーカーとして、他の追随を許さない孤高の存在へと登りつめた。
そうした流れを踏まえて誕生した「KS-55」は、これまでにない機能性として、ワイヤレスのBluetooth接続にも対応したことが大きなポイントとなる。しかも圧縮率の低い高音質なコーデックであるaptX、そしてハイレゾ相当の伝送を実現するaptX HDも搭載した。aptX HD対応は左右分離型アクティブスピーカーとして世界初になるという。まさに現在のトレンドに寄り添った、最強のコンパクトモデルといえるだろう。
このようにBluetooth対応も大きなトピックだが、今回はUSB接続でのハイレゾ再生能力やニアフィールドリスニングにおける再現性という要素を取り上げ、KS-55のピュアオーディオ機器としての側面を深掘りしてみたい。
■小さな筐体を感じさせない豊かな低域再生を実現
KS-55は、Tymphany社製63.5mmウーファーと30mmリングダイアフラムトゥイーターによる2ウェイ構成、25W+25Wのデジタルアンプを内蔵したアクティブスピーカーだ。また、ウーファーとトゥイーターを別々のアンプで駆動するバイアンプ仕様となる。
KSシリーズ第2世代はデジタル入力から、D/Dコンバーター、FPGAを用いたDSP、そしてデジタルクロスオーバーネットワーク、デジタルアンプというフルデジタルプロセスを貫く。これによりアナログ変換に伴うロスもなく、高域/低域も理想の形で分離しお互いの干渉をなくした、高S/Nで低歪なサウンドを実現しているのだ。
入力は先述したBluetooth接続(SBC、AAC、aptX、aptX HD)のほか、192kHz/24bit対応USB2.0入力、光デジタル入力、ステレオミニジャックのアナログ入力を装備する。エンクロージャーは上位モデルから継承したアルミ押し出し材によるラウンド形状の構造となっている。これは強度を保つだけでなく、回折による反射や内部定在波を抑え込む効果も高いつくりだ。
上位モデルそしてKS-3HQMに比べて横幅・高さとも小さくなったが、奥行きはKS-9Multiと同じくらいの長さとなっており、コンパクトになったといってもそのサウンド性、特に低域の量感の豊かさや音像の存在感については、まったく引けを取らない。