“超多芸多才” 完全ワイヤレスイヤホン、JBL「UA SPORT WIRELESS FLASH」の完成度が凄い！

■より激しい運動に適したイヤホン、ENDURANCE PEAKも登場

続いて紹介するのは、ランニングなどのスポーツに特化したイヤホン、「ENDURANCE PEAK」である。こちらは12,880円前後と、FREE Xよりもさらに安い。その上でIPX7防水も備え、たとえ雨の中でランニングしても全く問題ない。本体色はブラック、ブルー、レッドの3色が揃っている。

まず形態からみてわかるとおり、耳に掛けるイヤーフックタイプなので、さらに装着時の安心感が高い。まず外れないと考えても良いだろう。また独自に開発したという「ツイストロックテクノロジー」の恩恵だろう、装着したときの、耳を覆う感触もほとんどなく、動いても外れたり落ちる心配がない。つまり余計な心配が不要となり、ランニングなどのアクティビティに没頭できる。

運動に適した機能はほかにも数多い。本体とイヤーフックをマグネットで着けたり外したりすることで、自動的にオン・オフができる「パワーフック」機能もその一つだろう。休憩時など、イヤホンを耳から外すだけで電源が切れ、その逆に使うときにイヤーフックを広げると電源が入る。電源のオンオフをあまり考えずに使えるのは心強い。

操作面にも工夫が凝らされている。右側のイヤホン部がタッチ操作に対応しており、上下になぞると音量調整ができる。運動しながらボタンを探すといった面倒な手間なく、直感的に操作できるのが嬉しい。そのほか、タップすることで一時停止・再生、ハンズフリーの着信応答、終話も行える。

音質はどうか。iPhone Xで接続してサウンドを確かめた。本機のコーデックはSBC/AAC両対応となる。

ENDURANCE PEAKは10mm径ドライバーを搭載しており、先述のUA FLASHやFREE Xの5.8mm径に比べてかなり大きい。その口径の大きさを活かした、よりダイナミックな音調を予想していたのだが、実際に聴いてみると、派手さが抑えられたナチュラルなサウンドバランスで、少し意外に感じた。

だが、よく考えてみるとこれは当たり前。運動中に音楽が主張しすぎると、そちらに気が取られてしまう。あくまでランニングなどの運動をモチベートするための音楽、それを第一に音づくりを行っているのだろう。実際に装着して走ってみると、このサウンドチューニングが正解であることがわかる。良い意味で音楽が邪魔にならず、聴き疲れしない。かつリッチな低音がトレーニングを後押ししてくれる。特に長距離を走るときなど、このサウンドが大きな味方になるはずだ。

イヤホン部の音楽再生時間は最大約4時間。急速充電機能も備えており、約10分の充電で約1時間使用可能だ。またバッテリーケースで6回分の充電が行え、最大28時間の使用が行える。

また左右の接続安定性も、FREE XやUA FLASHと同レベルで、つまりとても安定している。

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JBLの、2つの完全ワイヤレスイヤホンの完成度をチェックした。はじめに三芸、四芸と書いたが、実際に使ってみると、本当に使い勝手を高める機能や仕様が盛り込まれており、完成度が非常に高い。前回レビューしたFREE Xを含めて、どれを選んでも後悔することはないだろう。残された問題は、3機種のうちどれを選ぶべきか、ということだけだ。

（協力：ハーマンインターナショナル）