[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第221回】完全ワイヤレスもワイヤードも新作多数!「ポタフェス2018」で気になったものベスト5
【第2位】Fender「Indigo」
Fenderのオーディオアイテムにおいて、醸し出す雰囲気としても叩き出すサウンドとしても、これまでの最高峰はBluetoothスピーカー「MONTEREY」だ!と個人的には感じている。なのだが、何しろでかいしまあまあお高いので、気軽には導入できない感はあった。
そこに登場したのが、見た感じMONTEREYのサイズダウンモデルっぽいこちら、Fender「INDIO」。参考出展で諸々予定は未定だ。
音は確認できなかったので現時点でイチオシ!とまで言い切れないが、MONTEREYと同じく細部まで「Fenderアンプっぽさ」の演出が行き届いており、ぱっと見すごく期待できる雰囲気を醸し出しまくっている。
またMONTEREYとは違ってバッテリーも搭載とのこと。サイズダウンによって生まれた可搬性を生かすためだろう。「室内持ち運び」のニーズにも対応できる。これは発売が決まったらぜひしっかりとチェックしたい!
【第1位】スマホにプラス、でいい感じになりそうなFiiO「M6」
今回の1位は実用的なアイテムをセレクト。それが、FiiOから参考出品されていたDAP新作「M6」だ。価格は2万円±3000円程度の見込みで、コンパクトなボディに十分すぎるクオリティと様々な機能を詰め込んである。
手のひらにすっぽりと余裕で収まるサイズで軽量。音質はさっと確認した限りでは、FiiOらしく力強さと細かな表現のバランスが良い印象だ。そしてBluetoothの各種コーデック対応を網羅し、レシーバーとしても利用可能。連続再生時間も上々の13時間で、Androidベースの独自システムソフトウェアの動作も軽快だ。
加えて今後の「FiiO Music」アプリのアップデートで、スマホからの再生/停止、音量調整のみならず、楽曲の選択まで行えるようになるとのこと。ということは例えば、「音楽再生はDAP!ラジオ聴取はスマホ!だけど音はどっちもDAPから出して、操作はどっちもスマホから!」なんてコンビネーションで使えるようになるわけだ。
なお本体に曲スキップのボタンがないところが特徴的だが、これもスマホあるいはワイヤレスイヤホン側からの操作を前提とした割り切りかもしれない。
というわけで今回の超!個人的ベスト5は以上となる。イベント全体としては、やはり完全ワイヤレスイヤホンの新製品が盛りだくさんだったが、既存ジャンルの気になる製品も十分な存在感を発揮!そんな2018年暮れのポタフェスであった。
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi 趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。 |
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