[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域:第226回
AirPodsのそっくりさん、買ってもOK? あなたの知らない “エセPods” の世界
続いてはこちら、スケPods!
こちらも前述の通り、最大の特徴はケースの蓋が透明素材に変更されていること。そしてそもそもケースがやや大きめであり、コンパクトさという特長は完全には継承できていない。
またケースの蓋もケース内へのイヤホン本体の固定も、マグネット式ではなくなっている。特にイヤホンの固定は「無理矢理押し込んで固定」的な感じになっており、かなり出し入れしにくい。出す際には「えいやっ」という感じになるので、慣れるまではその勢いでイヤホンをすっ飛ばす恐れがある。というかすっ飛ばした。
そしてイヤホン本体もやや大柄だ。ボタンはもちろんタッチセンサーではなくスイッチ式。マイク位置もうどんスティック先端ではないので、通話音声の拾い方にも違いがあるはずだ。
トドメにデカPods!
はいデカい。ケースもイヤホン本体もデカい。製品写真だけではこのデカさが分かりにくかったので、届いた実物を見てビビってたじろいた。これもAppleの製品写真マジックをリスペクトしてのことだろう。
そして実物を手にしてさらに驚いたのはその軽さ!本物より明らかにデカいのに、本物より明らかに軽く感じる!
ケースを指先でコツコツ叩くと中身のスカスカ感が伝わってくるので、スカッと抜けの良いタイプを好きな方におすすめだ。サウンドではなく物理で。デカい分バッテリーを詰め込んであるのだろう的な甘えを許さない、スパルタンな設計と言える。もちろんタッチセンサーではなく物理ボタンだし、マイク位置もスティック先端ではない。
あと、今回試した製品は総じて本家よりやや大柄だったので、装着感は本家よりややきつめだった。本家のフィットが緩く感じる人にはちょうど良いのかもかもしれない。
続いて、各エセPodsのスペック、特に気になるバッテリーライフについてだが……
……ノーコメントだ。
全く記載されていなかったり、本体のみでのスペックなのか、本体+ケースでのスペックなのか、再生時間なのか通話時間なのか色々と判断できない記載だったりなので、一律でノーコメントということにさせていただきたい。Appleの秘密主義へのリスペクトなのだろう。
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