[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域:第230回
マニアちゃんは語りたい!オカルトじゃない、イヤホンの力を引き出す『イヤーピース座談会』
■マニアさんは「イヤピお試しセット」で試させたい
高橋: 一方、既存のマニアではなく一般的なイヤホンファンに向けた製品としては、それこそe☆イヤホンさんが……
だいせんせい: 「お試しセット」というのをご用意させていただきました!タイプの異なる4メーカー4製品が1ペアずつ入ってます!最初に話しましたように、世間には「イヤーピースで音変わるとかwww」みたいな感じもあるようなので、そこに「いや試してよ!」とアピールしたいなと。
高橋: 各メーカーとつながりのある販売店主導の企画だからこそ、実現できた製品ですね。
成藤: 今日、我々が話していたようなことを、ぜひこのセットで実際に試してもらいたい!
だいせんせい: ですね。中身は、シリコンの定番として今日も何度も名前の挙がっているfinal「TYPE E」とSpinFit「CP145」、フォーム代表としてCrystalline Audio「クリスタルチップス」、あとその3つと比べるとマイナーかもしれないですけど、実は意外とイイ!シリコンなHI-Unit「AEC-202」をセットにしました。
高橋: HI-Unitのイヤピはこのセットの中ではどんなポジションになるんですか?
だいせんせい: 他3つのイヤピは形状や構造、素材などに独特な工夫のある、定番でありつつも個性も強いものを選んでいます。イヤピというアイテムのバリエーションの幅広さや、交換した時の変化の大きさを実感してもらいやすいように、という狙いからです。
高橋: そこに対してHI-Unitは?
だいせんせい: こちらはe☆イヤホンでALPEXさんと共同開発したイヤホン「Hi-Unit」シリーズに付属するイヤピなんですけど、今回のセットの中では「普通、オーソドックス、スタンダード担当」みたいな役割で入れています。細かく見れば開口部は少し広めで、高さは少し低めではあるんですけど、素材も構造もほぼほぼ「普通のイヤピ」と言えるタイプです。音質の癖も少ないですし。
成藤: なるほど。Hi-Unitと比較してもらうことで他3つのイヤピの個性がよりわかりやすくなる、と。
だいせんせい: そういうことです。
高橋: そもそも「こんなイヤピセットが発売されるよ!」というのがニュースになるだけでも、アピールとして意味がありますし、面白くて有意義な企画ですよ、これは。
■マニアたちはイヤピを便利に収納したい
だいせんせい: あとこちらのイヤピセット、イヤピそのものが主役なのはもちろんですけど、この「イヤピ4ペアを整理して収納できるケース」も一緒に手に入ります!
高橋: イヤピマニアはイヤピにこだわると同時に、そのイヤピを整理しておくためのケースにもこだわりがち……
成藤: 汎用品としてはピルケースや、百均で売ってる小物入れ的なものがあるが、イヤピ用に作られたケースや収納アイテムはやはり便利だな。最近で言うとやはりfinalの……
全員: これな!
だいせんせい: final「TYPE E」全サイズセットのケース、これですよね。蓋の側にもイヤピ固定用の軸を装備して、イヤピを互い違いに固定することで……
高橋: 最小限の幅と高さのケースに5ペアのイヤピを収納……
成藤: さらにShureやWestoneなどの細軸との互換性まで確保するアダプタまで用意されているという……
全員: もうこのケース単体でも売ってほしいやつ!
成藤: 同じようにセット売り製品に付属しているケース等で便利なものといえば、現行製品であれば、ZERO AUDIOのイヤピについてるこのトレー。
高橋: これは僕も愛用しています。メーカーサイトから引用すると「6個を着脱できるゼロ・オリジナルのストック・トレー」というものですね。
成藤: こちらはfinalのケースと比べると軸がやや太め、かつトレー自体もシリコン的な柔らかい素材なので、イヤピ側の軸の太さに対して融通がきいて、様々なイヤピをしっかり固定できる。
だいせんせい: ZERO AUDIOのイヤピって3ペアで実売500円前後とお手頃なのに、こんなトレーまでついてくるのは嬉しい。