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これまで使えなかった場所にも導入できる!

フルテックの“脱常識”アイテム「NCF Booster」、最新2モデルを福田雅光氏が使いこなしレポート

公開日 2019/09/17 06:30 福田雅光
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NCF Booster-Signal-Lを試す
いままで使えなかった位置や低い端子にも使える高CP版

コネクター/ケーブルホルダー、FURUTECH「NCF Booster-Signal-L」14,800円(税抜)

フルテックの「NCF Booster-Signal-L」は、上級の「NCF Booster-Signal」の基本構造を継承し、高さを23.8mmから81.4mmに調整できる。低い位置に使いやすく、しっかりした構造ながら手頃な価格に設定された製品である。

ケーブルやコネクターの支持部(クレイドル)は、NCFとマルチマテリアル複合構造を採用して上級製品と共通だが、ベース部は新たに設計し、違いがある。使い方は支持ベースからクレイドルを最低でも数mm程度は離して高さを設定する。またベースの底には付属の滑り止めシールが装着できる。電源ボックスの底部に使うと、全域でSN比や透明度を高める。また、ケーブルインシュレーターとしては、混濁の少ない明瞭かつ透明な音質効果を発揮する。

「NCF Booster-Signal-L」の支持ベースはフラットであるため、電源ボックスの底部を2点で支持するインシュレーターとして使う方法を試すと、透明度を高めてきれいな音質が得られ、全域でSN比を改善。ヴォーカルの抜けはずっと向上してニュアンスの流れが良くなる。高音の繊細部分では、冴えて倍音はより美しくなる。多少低音の量感はあっさりする印象もあるが、分解力を高めるため、総合的にこの方法はメリットがあり薦められる。

福田屋が検証したクオリティアップポイント。電源ボックスの底に「NCF Booster-Signal-L」をインシュレーターとして使用。クレイドルフラットの底部を、ベース部から1〜2mm浮かせた位置にしっかり固定して挿入。低い位置にある各種ケーブルや端子にも、もちろん効果を発揮

「NCF Booster-Signal-L」のインシュレーターとしての応用は、脚にあまりコストをかけていない小型機器にも活用することが可能である。また、より効果を高めるには、支持ベース部のしっかりとした作りから、上級の「NCF Booster-Signal」を使う方が有利だろう。

クレイドルの高さを延長するオプション、新発売のシャフトバーセット「ShaftBar Mix-8L4S」(3,400円、税抜)は、NCF Boosterシリーズ共通。ロングタイプ(従来品)8本とショートタイプ(新)4本をセット

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