iPadOSの完成度は? 画質は? 使い心地は?
「第7世代iPad」速攻レビュー! 3万円台でこの使いやすさは衝撃的だ
iPadにBluetoothマウスをつなぐ方法は「設定」から「アクセシビリティ」に入り、「タッチ」を選択する。「AssistiveTouch」をオンにして、「デバイス」からマウスを接続すると、丸いポインタがiPadの画面に現れて自在に動かせるようになる。ポインタは大きさや色、トラッキングスピードなどが変更できる。
AssistiveTouchを有効化すると、画面上にはソフトウェア化された「ホームボタン」が表示される。このアイコンボタンにはシングルタップとダブルタップ、長押しにそれぞれ操作が割り当てられる。例えば長押しでSiriショートカットに登録した「OK Google」を呼び出したりなど、工夫すれば便利に使えそうだ。ホームボタンはふだん隠しておき、マウスの右クリックでAssistiveTouchメニューを呼び出すこともできる。AssistiveTouchを間に挟むことによって、タップとマウス操作の中間のような、“iPadらしい”インターフェースをカスタマイズできるところは魅力に感じた。
■Split View/Slide Overの活用術
さて、iPadOSでは、マルチタスク操作の変更と新規機能の追加が図られている。最も深く関連する「Split View」と「Slide Over」に関するポイントを紹介しておこう。
Split ViewはiPadの画面を左右に分割し、同時に複数アプリを実行できる表示モードだ。NetflixやTVer、カメラにGmailなど一部対応していないアプリもあるが、うまく使えばYouTubeを見ながらツイートしたり、Webで情報を検索しながらメモやテキストエディタでまとめる作業がはかどる。筆者もふだんの原稿書きの作業に、Split Viewを欠かさず使っている。
画面表示をSplit Viewに切り替える方法は、先にSafariなどひとつのアプリを立ち上げてから、次にDockを立ち上げてメールなどスプリット表示にしたいアプリのアイコンをつかみ、Safariの画面に放り込む。これでまず第一段階として、この次に紹介する「Slide Over」という機能表示になる。
ここからさらに、後から立ち上げたアプリのウィンドウの上端をホールドし、画面左右の端に持って行くとSplit Viewに切り替わる。iOS 12までは後から立ち上げたアプリ画面の上端をつかんで下に向かってドラッグすると2画面表示に切り替わってくれたので、以前からよく機能を使っていた方は、この若干の操作方法の変化に気がつくはずだ。
Split Viewは「メールとメール」のように1つのアプリを2つの画面で表示できるようにもなったので、例えば送られてきたメールの相手の要件を確認しながら新規にメールを作成したり、よりPCライクな作業がしやすくなった。筆者もますます使う頻度が高くなりそうだ。