オープン型なのにノイキャン実現
Androidでも使える “強化版耳うどん” 先行レビュー。ファーウェイ完全ワイヤレスをAirPodsと比べた
■ノイズキャンセリング機能の使い勝手と効果は?
さて、ここからはノイキャンについて紹介しよう。なんといっても本機の特徴は、オープン型でありながら、アクティブノイズキャンセリングを搭載したことだ。これは世界初のこととファーウェイではアピールしており、これには独自の「Kirin A1チップ」の高い性能が寄与していると、IFA会場で説明していた。
実際に試してみると、カナル型イヤホンのノイズキャンセリングほどの効果ではないが、それでもしっかりとノイズ低減効果を感じられる。オフィスでは空調のノイズがかなり抑えられるし、外に出るとクルマの走行音や、ガヤガヤとした騒音が軽減する。
ノイキャン搭載と聞いて、まわりの騒音がピタッと止まることを想像すると、期待外れに終わるかもしれない。だが、うるさい場所でも、ある程度心地よい環境に変えられるのは間違いない。電車内のアナウンスなどはしっかり聞こえてくるので、聞き逃したりするリスクもない。
なお、本機はノイキャンのオン/オフを、イヤホン部のステムをダブルタップすることで操作できる。左右のイヤホンのどちらに割り当てるかは、アプリで設定する。タップの反応精度は悪くない。
また本機のノイキャンの効果は、アプリを使って調整できる。というより、最初は調整が必須と考えた方がよい。「マイクからドライバーユニット間のANCループのゲインを調整する」ためのもので、これを間違えると、逆にノイズが増えることもあるので要注意だ。個人差はやはりあり、他の編集スタッフと私とでは、ちょうど良い位置が異なった。
ノイキャンについては、上述のように比較的マイルドな効き具合なので、常時オンで使っても問題ないだろう。ふだん自分が「AirPods Pro」を使っている際、モード切替えを頻繁に行っていることを思い起こすと、設定を気にすることなく、程よくノイキャンが効いているFreeBuds 3には、それはそれでメリットがあると感じる。